就活では必須な志望動機ですが、就活をすることになって初めて志望動機を書くことになった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

「志望動機ってそもそも何を書いたらいいのか...」と書き出しから躓く人も意外と多いでしょう。
今回は志望動機の書き出しについてポイントをまとめたので書き出しに迷った方は参考にしてみてください。


記事ダイジェスト 
1. 志望動機と自己PRの違いを理解しよう
2. 書き出しで気をつけるポイント
3. アピールポイント別志望動機例文


志望動機と自己PRの違いを理解しよう


志望動機を書き始める前に志望動機とは何かを理解しておきましょう。

志望動機とは「(その会社で)具体的に何がしたいのか?」「何ができるのか?」「入社したいと考える理由」など応募者がその会社になぜ行きたいのかを伝えるものです。
一方、自己PRとは「自分がこれまでに何をしてきたのか」「何ができるのか?」「どれだけ価値ある人材なのか」を伝えるものです。


では志望動機と自己PRの違いとは何でしょうか?
それは「これから(未来)の自分をアピールするのか」
「これまで(過去)の自分をアピールするのか」の違いです。


志望動機とは言うなれば、企業に「この人材は将来的な価値があるので採用すべきだ」と思ってもらうことが目的です。
一方自己PRでは「この人材は過去にこういったことを行ってきていて、その実績(あるいは姿勢)は評価できる」と思ってもらうことが目的です。
なので志望動機でも自己PRでも「自分は何ができるのか」をアピールすることがありますが、結論へのアプローチの仕方は違ってしかるべきです。
志望動機を書く際には「自分ができること」を単純にアピールするだけではなく、会社の事業内容などと結びつけて「将来的に何ができそうか」を面接官にイメージさせることが重要です。

インターンの面接を徹底解説!よく聞かれる質問とその対策とは?


書き出しで気をつけるポイント

PAK822_kaibunsyo14005645-thumb-815xauto-18366(出典: http://img.u-note.me/note/uploadimage/1449938456600.jpg)

志望動機は以下の流れで書くことが理想的です。
そのため志望動機の書き出しに迷ったら1から順番に考えていきましょう。

1.What
2.How
3.Why


1.What
Whatとはその会社に入って「何がしたいのか」ということです。採用担当者は学生と企業がマッチしているかどうかを見ています。学生のWhatが企業のWhatとあまりにもかけ離れていてはマッチしていないと判断されてしまいます。また、Whatを書くことで必然的に結論から書かれた文章となるので採用担当者から見ても印象の良い志望動機となります。

2.How
Howとは「どのようなことができるのか」ということです。企業にとって採用活動はその後の会社の存続に関わります。入社した人材が何もできないというのでは死活問題となるので学生の実力を見極めるようとしてきます。予め自らのポテンシャルをアピールすることは極めて重要です。場合によってはWhatとHowが逆になっている志望動機でも構いません。特に過去→未来の時間軸で書く場合はHow→Whatとなりうるので自分らしさの出る書き方をしましょう。

3.Why
Whyとは「なぜその会社に入りたいのか」ということです。やりたいこと、できることを述べた後にその会社を志望するに至った理由を書くようにしましょう。またその会社をどれだけ志望しているのか、熱意が採用担当者に伝わるように伝え方を工夫する必要があります。

・抽象的な言葉を多用しない
・数字などを使用し具体性を持たせる
・企業に対してへりくだり過ぎない

細かいことですが、これらのことに気をつけるだけで「あなたの書いた」志望動機となり熱意がより伝わりやすくなります。

また、What、How、Whyはそれぞれ一貫していなければなりません。それぞれに一貫性があるかをチェックしましょう。


アピールポイント別志望動機例文


PAK822_kaibunsyo14005645-thumb-815xauto-18366(出典: https://ssl-stat.amebame.com/pub/content/8265872137/user/article/193200169380051323/965674f80a898864b5519d39f127545d/cached.jpg?option=crop&width=700)


アピールポイント別に志望動機書き出しの例文を紹介していきます。

体育会系をアピールする場合
私は将来自分にしか出せない価値を発揮し、社会に大きな影響を与えるビジネスマンになりたいと思っています。貴社を志望する理由は、自分の努力でその価値を発揮し、唯一無二の存在になることができる場であると考えたからです。所属する体育会野球部部で、怪我によりプレーできなくなった時、サポート役として自分の活きる道を見つけ、チームに貢献しました。私はどんな逆境でも自分にしか出来ないことを見つけることができます。No.1でなくとも、自分だからこそできること、自分の輝く方法を見つけて貢献できる喜びを知りました。 国内・海外で幅広い事業を展開しておられる貴社で、自分が活きるフィールドを見つけ、そこに関わる全ての人に良い影響をもたらし、かつ自分も会社も幸せになる為の道を究めていきたいと思います。

なりたい自分の姿→自分の強み→志望理由という流れで一貫性を持った志望動機です。違和感のない流れになっていて自然ですね。

ゼミの活動をアピールする場合
私は貴社に入社し、幅広い考え方ができるように成長したいです。現在大学のゼミでは企業のマーケティング戦略についてのケーススタディを行っています。その中で様々な意思決定の立場に立ち、幅広い視点で物事が考えられるようになっています。しかし扱う企業は民間企業のみで地方自治体などの行政機関はなく、実際は偏った考え方を持つようになっているのではと感じる部分もあります。社会に出たときには民間企業だけではなく行政機関とも仕事を行う機会もあり、幅広い視点で物事を考えられるようになる必要があると思っています。
これまで学んできたマーケティング的発想を活かしながら新たな視点を身につけることで貴社の事業拡大に貢献できると考えています。

こちらはゼミの活動を仕事内容に絡めた志望動機です。短い文章でも一貫性を持った志望動機となっています。

いかがでしょうか?
志望動機の書き出しに迷ったらまずは自分が何をしたいのか、から考えてみてはいかがでしょうか!

【例文多数】必ず通過するインターン/インターンシップの志望動機の書き方とは