日本の名だたる大企業が軒を連ねる商社。就活中の学生さんの憧れの業界の1つですよね。
しかし、商社にも種類があるのをご存知でしたか?総合商社・専門商社によって仕事内容や働くうえでのメリット・デメリットも違います。

ここを知らないと、しっかりとした内容の志望動機が書けません。まずは、商社の種類や仕事内容、働くうえでのメリット・デメリットを説明していきます。
これらを理解したうえで志望動機を書くときのポイントを整理していきましょう。



商社には種類がある!

そもそも、商社とは何なのでしょうか。商社の仕事内容はトレーディングと呼ばれる「貿易・流通事業」と「事業への投資」で利益を得ることの2つに分かれます。


・トレーディング

貿易販売ビジネスが主流の事業です。原料やサービスといったあらゆるジャンルの商品の輸出入に関わっています。商社と言えばこのビジネスモデルが昔からの主流でした。
最近では、もう一つの柱としている「事業への投資」の分野が伸びてきています。

・事業への投資

様々な事業へ投資することで利益を挙げている分野です。事業投資と言えば企業の買収をして、その企業の株の配当から利益を得ることをイメージするかもしれません。しかし、それだけではなく買収した企業の経営改革等に直接、関わり業績を好転させることで、株式配当を上げ利益を出していることもあります。
投資の対象は多岐に渡るので、様々な分野の知識が必要になってくるでしょう。

総合商社と専門商社の違いって?

ここまでで、商社とは何かを、ご理解していただけたと思います。
さて、一口に「商社」といっても業種によって二種類に分かれます。「総合商社」「専門商社」です。
これだけ聞いても何が違うのか分かりませんよね。ここから総合商社・専門商社の違いについて説明していきます。


総合商社

総合商社とは様々な事業や商品を取り扱います。貿易貿易販売ビジネスに携わるトレーディングに加え、事業投資も積極的に行っており国内外問わずにビジネスを展開していくので、語学力が必須になるので英語関係の資格を取っておくと安心です。
取り扱う分野に制限がないため様々な分野の知識が必要になってくることも。

-総合商社で働くメリット

・幅広いビジネスに携われるので、様々な体験ができること
・インフラ整備等の規模の大きいビジネスができるため、やりがいがあること

-総合商社で働くデメリット

・規模が大きい分、自分の興味があったとしても小さい分野には参入しにくい
・規模が大きい分、先読みが外れると大赤字になることもある。先読みの力を養わなければならないこと



専門商社

専門商社とは、総合商社と違い特定の分野の事業や商品を取り扱うことが特徴です。主にトレーディング事業を中心に利益を挙げており、国内産業に依存することが多いですね。
専門事業に特化している分その分野での活躍が見込め、やりがいが大いにある等のメリットがあります。
商社といえば、総合商社のほうを思い浮かべることも多いですが、専門商社にもメリットがあるので、あえて狙っていくのもお勧めですよ。

-専門商社で働くメリット

・特定の分野に特化しているため、その分野の興味・関心を追及できる
・総合商社と違い、扱う分野に昔から精通しているため失敗しにくい
・顧客との距離が近く、仕事がしやすい

-専門商社で働くデメリット

・特定の分野に精通している分、その分野の影響を受けやすい。もし、その分野が傾いたら倒産の恐れも。
・自由度が低く、特定の分野の枠を超えた仕事はしにくい

総合商社・専門商社の志望動機のポイントには違いがある!



ここまで、総合商社・専門商社の違いについて説明してきました。ここまでで説明した通り総合商社・専門商社には取り扱う事業の幅が違います。

そのため、総合商社・専門商社の志望動機は個別に考えていきましょう。総合商社・専門商社によって志望動機を明確に分けていかないと、あやふやな志望動機になってしまいます。


・総合商社の志望動機を書く時のポイント!

総合商社の志望動機を書くときのポイントとして「語学力をアピール」「将来何をしていきたいかを明確化する」この2つです。

―語学力をアピール

総合商社は様々な分野への事業投資やトレーディングを行うため、英語等の外国語が必要な場面が非常に多いです。
そのため、これから採用する学生にも語学力を当然期待しています。特にグローバル化が進んでいる現代では必須のスキルです。
なので、総合商社の志望動機には語学力を活かしていきたいというアピールを入れたほうが有利です。
語学力をアピールするにはTOEIC,TOEFL等の資格試験を思い浮かべると思います。例えば総合商社を目指す学生のTOEICのスコアの中央値は880点程度です。かなり高い点数ですよね。
しかし、総合商社を志望する他の学生は、これくらいのスコアは取って当たり前になってきています。総合商社を目指すにはTOEIC等の資格試験の早めの対策を心がけましょう。
また、語学力のアピールには留学経験もお勧めです。最近は留学する学生が増え、差別化できないという声も聞いたことがあるかもしれません。
しかし、海外に留学することは、その人だけの大きな学びがあるはずです。

―将来何をしていきたいかを明確化する

総合商社は、今までは貿易等のトレーディングの分野での活躍が多い傾向にありました。しかし、最近は事業投資の分野力を入れている総合商社が増えています。
多岐に渡る事業投資に力を入れている分、商機を見極めつつ市場の開拓をしていく人材を求めています。
そのため総合商社の志望動機には、「将来何をしていきたいか」を明確化し商機を見極める能力があることをアピールする必要があります。もし、あなたが採用側だったら「将来何をしていきたいか」のビジョンが明確化している学生とこれからのビジネスを盛り上げていきたいと考えますよね。
しかし、「将来何をしていきたいか」を明確化すると言われても、なにをしていいかわかりませんよね。
まずは、企業研究から始めるのをお勧めします。企業研究を通して、その企業が何の事業に力を入れているかが分かります。

その事業を通して自分が何をしていきたいかを考えてみましょう。最近のニュースや世界情勢に目を通して、それと自分が何をしていきたいかを絡めていくと具体性が出てきますし、説得力のある志望動機になります。


・専門商社の志望動機を書く時のポイント!

専門商社特定の分野で活躍する企業形態を取っています。そのため、志望動機には「なぜ、この分野で働きたいのか」を明確化していきましょう。

専門分野に特化している分、「なぜ、この分野で働きたいのか」が明確に示せないと、採用側にとっては「うちじゃなくても、採用されればどこでもいいのでは?」と思われてしまいます。
小さなきっかけでもいいので、自分の実体験と絡めて志望動機を書いていくと具体性が増しますし、説得力が出てきますよ。

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まとめ

いかがだったでしょうか。以上が商社に合格するための志望動機でした。総合商社・専門商社ともに仕事内容に大きな違いがあるため、それぞれの志望動機を書くポイントが違います。

自分の能力が活かせる分野が違ってくるので、総合商社・専門商社の志望動機を書くポイントを理解したら今一度、自分にはどちらの商社が向いているか考えてみましょう。それらを理解することで自分の適性が見えてきますよ。

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