就活が本格化してくると、気になってくるのが企業へのエントリー数。はじめての就活となると、どのくらいエントリーすればいいのか分からない…。と悩みがちですよね。
また、採用試験のエントリーを意識する頃に「プレエントリー」「本エントリー」という言葉をしばしば耳にします。「プレエントリー」「本エントリー」同じような言葉ですが、意味が全く違うことをご存知でしたか?
このように、なにかと疑問が湧きがちな就活時の企業へのエントリー。ここからは、そんな疑問が湧きがちな就活時の企業へのエントリーについて説明していきます。疑問を解消して就活への好スタートを切りましょう!

就活時のプレエントリーと本エントリーの違いに関して

簡単に言うと、就活時のプレエントリーとは「企業に自分の基本情報を登録する」ことを指し、プレエントリーすると、企業説明会や今後の選考情報などを企業から送ってもらえるようになります。
プレエントリーをしないと、本エントリーに進めず選考を受けられませんが、プレエントリーをしたからといって、必ず本エントリーしなければならないわけでもありません。

また、本エントリーとは実際に企業の選考・採用試験にエントリーすることを指します。この本エントリーの際に、エントリーシートの提出や筆記試験の受験を求められます。つまり本エントリーから「書類選考」といわれる選考が始まります。

ややこしい名前がついているせいで混乱するかもしれませんが、このようにプレエントリーと本エントリーは全く違う意味合いを持つのです。

■プレエントリーの大切さ

プレエントリーの意味が分かったところで「情報登録なら後回しでもいいや」「プレエントリーって意味あるの?」と思った人もいるかもしれませんね。
そのように考えがちなプレエントリーですが、就活の際にとても重要になってきます。プレエントリーをしなければ選考に参加できません。

また一口にプレエントリーといっても、単に自分の情報を登録するだけではなく、企業によっては様々な設問に応えなければなりません。
ただ答えていけばいいアンケートレベルのものから、エントリーシート(ES)並みの300文字~500文字程度書かせるものまで様々です。

ここで面倒くさくなり投げ出してしまう人もいますが、プレエントリーで答えた文章内容を選考の資料にすることもあります。企業によっては、早くにプレエントリーした学生を対象に、企業説明会やリクルーター面談まで行うところもあります。早くにプレエントリーをする学生=志望意欲が高い、意識が高いと考える場合があるからです。
このように採用に関わってくる場合もあるので、少しでも興味がある企業には、必ずプレエントリーするようにしましょう。

■プレエントリーを多くこなすメリット

プレエントリーの大切さについて、ご理解していただけましたか?
実は、「プレエントリーを多くこなすこと」にはメリットが多いのです。
ここからは、「プレエントリーを多くこなすこと」のメリットについて説明していきます。

・企業の採用試験の受験漏れを防ぐ

プレエントリーを多くこなすことによって、多くの企業についての情報が入ってきます。
最初は興味のない企業だったとしても、自分のやりたいことと一致していることが分かったり、福利厚生がいいことに気が付いたりと様々な発見がありますよ。
プレエントリーをしなければ選考には参加できません。プレエントリーをせずに後から「この企業も受ければよかったな…」と思っても遅いのです。
そのような状況を避けるためにも、興味が少しでもあれば必ずプレエントリーをするようにしましょう。

・締め切りを忘れるといったケアレスミスを無くす

プレエントリーをすると「企業説明会の日時」「エントリーシートの提出開始と〆切」「リクルーターからの選考連絡」「面接やGDの開催案内」等の通知がメール・電話で入るようになります。
志望する企業が多くなるにつれて、上記のことを忘れてしまうこともありますよね。特に選考に直接関係のある「エントリーシートの提出開始と〆切」「面接やGDの開催案内」については忘れることを絶対に避けたいところです。
プレエントリーをするだけで、企業側から就活に関する重要な情報を貰えるのでケアレスミスを無くせますし、自分で情報収取する手間が省けますよ。

就活生の平均的な本エントリー数は?

ここまで「プレエントリーを多くこなすこと」のメリットについて説明してきました。
では、選考に直接かかわる本エントリー数は、どれくらいが理想なのでしょうか。
ここからは平均的な本エントリー数について説明していきます。

2018年卒の3月時点では平均的な本エントリー数は26.3社となっています。
(参考・https://news.mynavi.jp/article/20170321-a249/) 

しかし、26.3社すべての選考を受けるわけではなく、ここから企業説明会・企業研究等で絞っていきます。
また、当然26.3社すべての選考に通るわけではありません。実際に二次選考に進めるのは大体60%程度です。そう考えると少なく感じますよね。
では、安心できる本エントリー数はどのくらいなのでしょうか。

■安心できる本エントリー数

内定者のエントリー数の平均は55社でした。かなりエントリーした人もいると思うので、55社は少し多いかもしれません。
55社エントリーすることは厳しいですが、ここから選考を受ける企業を絞りますし、エントリーした企業の選考に、すべて通るわけではないと考えましょう。
そう考えると安心できる本エントリー数は、少なくとも40社程度ですね。
(参考・https://www.recruitcareer.co.jp/news/20150215_01.pdf)

エントリー数は少なすぎても多すぎても困る!

ここまでエントリー数の平均を説明してきました。ここで誤解しがちなのが「エントリーは多ければ多いほどいいんだ!」と勘違いしてしまうこと。
しかし、逆にエントリー数が少なすぎても後々、困ります。エントリー数が少なすぎ・多すぎだとどうなるのでしょうか。次から説明していきます。

■エントリー数は少ないと大変?

エントリー数を絞すぎると、それだけ採用が少なくなります。最悪、採用がもらえなかったとなると後々の就活を進めることが困難になることも。
企業の採用試験の時期は大体どの企業も同じです。そのため、採用がもらえなかった後から動いても「採用試験を実施している企業が無い」「志望していない業界の採用試験しか受けられない」という事態に陥りやすいのです。
そのような事態を避けるためにも、エントリー数は絞りすぎないように注意しましょう。
それに、エントリー数を増やし多くの選考を受験することは面接やエントリーシート(ES)
を書くことの練習に繋がります。結果的に採用率が上がるため、なるべく多くの企業にエントリーするようにしましょう。

■エントリー数は多すぎると管理が大変!

ここまで、エントリー数は多いほうがいいという話をしてきました。しかし、エントリー数が多すぎてもいけません。
エントリー数を増やしすぎると、多くのエントリーシート(ES)を書くことになりますし、それだけ面接も多く受けるためスケジュール管理が大変になってきます。
スケジュール管理が大変になった結果、第一志望の企業対策が疎かになる危険性が。こうなってしまっては本末転倒です。
就活の目的は、あくまで「自分の志望する企業に採用されること」であって「エントリー数を多くしてエントリーシート(ES)を多く書くこと・面接を多く受けること」ではありません。
目的と手段が逆転しないようにしましょう。エントリー数が多いから必ず内定がもらえるわけではありません。質と量の両立を目指すことが就活をスムーズに進めるカギです。

さいごに

ここまで就活のエントリー数について説明してきました。上記に挙げたことに気を付けて就活を進めていきましょう。就活のエントリー数で大切なことは「多くても少なすぎてもいけない」「質と量の両立を目指すこと」です。
これらに注意していけば就活をスムーズに進められるはずです。ぜひ今後の参考にしてみてくださいね。