長期インターンとして各社で活躍する学生にインタビューを行う「 #長期インターン体験記 」。今回は、株式会社キネカでライターとして勤務する渋井紅奈さんにお話をお伺いしました。


渋井さんは飲食店のアルバイトをしていましたが、成長を感じられず、キネカの長期インターンに参加。今では、仕事と私生活の境目がない「ワーク・アズ・ライフ」を体現されています。


「書くことが好きだった女子大生」から、「事業を創る長期インターン生」へ——渋井さんの変化について、お届けします。



長期インターンが、私を変えた。バイトの虚無感を、仕事の意義に変える


── まず、インターンを始めようと思った気かけについて教えてください。

渋井紅奈(以下、渋井):ただお金のために働くのではなく、考えることが必要とされ、自分の成長につながる仕事がしたかったんです。以前は飲食店でアルバイトをしていたのですが、そのアルバイトでは「自分が求めている成長」を感じることができなかったんです。


── 詳しく教えていただけますか?


渋井:アルバイトでは、物足りなさがあったんですよね。もっと言えば、「物足りなさ」では語りつくせない「虚無感」を感じるほどです。


たとえば、他では通用しないであろう「店独自のマニュアル」を覚えることが何より大事でした。でも、大事なのは「マニュアルを覚えること」ではなく、「どのように仕事をするのか」のはずです。お店の方針に、違和感を感じていました。


また、どれだけ頑張ろうとも、お給料は変わりません。次第に、なんのために働くのか分からなくなりました。勤務時間中の説教は仕事をしていないのに時給が出る。ボーナスタイムだと思っていたくらいです(笑)。


そんな状態で1年アルバイトを続けましたが、流石にこのままではいけないなって。仕事をバックれたんです。


── バックれですか…?





渋井:振り返れば「ちゃんと事情を伝えるべきだった」と思いますが、お店に足を運ぶとやめないよう説得されてしまうんですよね。環境を変えるためには、バックれないとダメなんじゃないかと思ってしまって。


ただ、このバックレが、「考えることが必要とされ、自分の成長につながる仕事」を考えるきっかけになりました。


── なるほど。次の働き先として、キネカでのインターンを選んだのはなぜでしょう…?


渋井:たまたま友人が、メディア事業部の責任者をしていたんです。ライターの仕事は、アルバイトでは得られない経験ができそうだし、私自身、小学校の頃から書くことが好きだったんです。漠然と「書くことを仕事にできたらいいな」と思っていたこともあり、キネカにジョインしています。


── 自分が成長できない環境にいたのに、一方で友人は事業責任者をしている…。焦りもあったのではないでしょうか?


渋井:先方とのメールのやりとりなど、大学の講義では得られない経験をしているので、率直に「いい経験をしているな」と感じました。


実際、焦りのような感情はなくて、「そうした友達がいてラッキー!」って思いましたね。一緒に働き始めても、その気持ちは変わっていないです。打ち解けた関係で仕事ができることを、幸せに感じています。

ライターとして、私にできることとは?


── ちなみに所属しているメディア事業部では、マッチングアプリに関する情報の執筆されていますよね。元々、興味があったんですか?


渋井:インターンを始めたのは、フィリピンのセブ島で短期留学を終えた直後です。留学先で日本人以外の女の子の恋愛事情を聞く機会がたくさんあり、「恋愛の価値観って、国によって違う。日本の恋愛って遅れてるんじゃないかな」と思っていた時期だったので、恋愛メディアには興味を持っていました。


── ライターとして記事を書く時に意識していることはありますか?


渋井:「生身の人間が書いている」というインパクトを大事にしていて、自分のキャラクターを出した唯一無二の記事を書くことを意識しています。人間が書いてると分かったら、共感も得られると思うんです。


だから絶対に、自分に嘘はつきたくない。自分が本当に思ったことを伝えるように意識してます。


── ポリシーがあるんですね。


渋井:ウェブメディア記事は、もちろん書籍とはちがいます。書籍ほど読むのにカロリーが抱けないので、「頑張って読む」ものではないですよね。つまり、簡単に読める。でもだからこそ、印象に残る記事を書きたいんです。


「SEO対策」とか、「売り上げのための記事」など、事業なので好き勝手できるわけではない。でも、面白い記事なら、結果的に人の心に刺さり、利益にもつながる。そうしたことを常に意識していますね。


── キネカでのインターンはそういった個性は出せる環境?


渋井:入った当初はメディア土台をつくるフェーズでしたが、今では自由に記事を書けるようになってきました。まだまだ新しいメディアなので、これから独自の色を作っていくフェーズ。ますま面白くなってくると思います。

キネカの長期インターンは「ワーク・アズ・ライフ」


── インターンを始めた当初と現在で、何か意識は変わってきましたか?


渋井:キネカでインターンをしていることが自分のキャリアとして誇れるものになるまで、頑張りたいと思うようになりました。インターンを通じて書くことを仕事にできたらいいなという思いもありますが、それよりもメディアを大きくして、全ての記事を胸張っておすすめできるまでにしたいです。


── ライターとしてではなく、事業をつくる一員としての意識が芽生えたんですね。





渋井:その通りです。勤務時間以外にも、仕事のことを考えることが多くなりましたね。普通に生活をしていても「あ、これ記事になるな」って(笑)。


そうして仕事と生活の境目がなくなることで、シンプルに働くことが楽しくなりました。以前のように「生きるため・お金のために働いてる」と思わなくなり、働くことにプラスのニュアンスを感じるようになったんです。


あと、仕事と生活が密接なほど、いい仕事ができると思います。どの仕事も人間の生活と切り離されているものはないと思うので、常に頭の片隅に仕事のことが少しでもあると、日常でふっといい案を思いついたりするんです。


── ずはり、そんな意識にさせるキネカの魅力は?


渋井:自由な社風。会社に「個性が死ぬ・歯車になる」といったイメージを持っていましたが、キネカは人間性がちゃんと活きる。一言でいうなら、個性がごちゃごちゃなクラス(笑)。皆が個性を出しながら働けるのって、魅力的だなと思います。