だれもが知る大手自動車メーカーといえば、トヨタ自動車。「世界のトヨタ」といわれ、日本だけではなく、海外でも知名度は抜群。そんなトヨタ自動車は、学生の間でも人気の就職先です。そのため、インターンから対策をしていかなければなりません。ここではトヨタ自動車のインターンについてご紹介します。


1.トヨタ自動車の概要

ご存知の方も多いですが、トヨタ自動車についておさらいしておきましょう。1937年創立で主な事業内容は、自動車の生産と販売。日本だけではなく、アメリカやアジア・ヨーロッパなど世界28の国や地域に事業所があります。そのため、モノづくりは人づくりという価値観のもと、世界で活躍できる人材が求められています。


トヨタが世界に名を轟かすことができた理由のひとつに、トヨタならではの生産技術「トヨタ生産方式」の存在も。関連する本も出版されていますが、「トヨタ生産方式」を学び、現場に取り入れる企業も日本にはたくさんあります。トヨタ自動車は、他の企業からもお手本にしたい企業としての存在を確立している、リーディングカンパニーです。


そんなトヨタで働く従業員は20173月現在、7万人超。有価証券報告書を参考にして年収を調べてみると、2015年からの平均年収は847万円(平均年齢39)でした。超大手企業だけに、就活でも人気のトヨタ。働くならトヨタがいい!と思う就活生もたくさんいることと思われます。次からは、トヨタ自動車の人気が分かる、就活の倍率を考えていきたいと思います。



2.就活での倍率はどのくらい?

内定をもらうのがどれだけ難しいのか、その難易度を調べるため、東洋経済ONLINEの「入社するのが難しい有名企業」を参考にしてみました。すると、有名企業200社のうちランキングは129位。同率で、日清製粉やJR東日本など超有名企業がズラリと並ぶ結果です。


また2018年の新卒採用予定人数は、技術系300名ほど・事務系は最大で100名です。採用人数をもとに、内定の倍率を考えてみました。たとえば、1万人の応募があったら技術系は30倍、事務系に至っては最大100倍にもなります。


トヨタ自動車に就職したいと思う学生が多い理由は、大手で安定、自動車業界を志望、海外進出などが主な人気の要因だと考えられます。また本社所在地の愛知県にゆかりのある学生なら、「将来は世界のトヨタで働く」という思いが生まれやすい背景も。


知名度の高い企業ゆえに、エントリーだけなら1万人を超えることも、想像に難くありません。ちなみに、トヨタ自動車の場合、インターンにも選考があり、通らなければインターンさえも難しいという状況です。そこで、インターンの概要や、インターンを勝ち抜くためのヒントもお伝えしたいと思います。



3.気になるインターンの内容とは

トヨタインターンシップ2017では、技術部門と生産分野のインターンが行われました。期間は4週間で、配属部署は15分野あり、選考結果によってどの部署でインターンをするのかが決定されます。内容には、トヨタのエンジニアについて・職場体験など現場で学べることから、働くこととは何?など、一般の就活生に役立つ講義もありました。


ところでインターンに参加するには、一次選考二次選考を通過しなければなりません。募集人数は前年実績およそ250名で、希望者はトヨタインターンシップの専用HPから応募します。応募をしたら指定期間内にエントリーシートの提出と、事前予約にて適性検査と学力検査を受けなければなりません。


2017年は6月の中旬に募集が始まり、一次選考の結果は6月末に発表されました。二次選考に進むと、面接があります。専用HPから自己紹介書をダウンロードし、面接時に持参します。7月下旬に通過者(インターン参加者)の発表があります。インターンは4週目に懇親会もあり、知名度だけではなく、トヨタ自動車のありのままの姿を知るよい機会になると思われます。また、参加した人のほとんどが「満足」という結果から、インターンだけでも応募する価値があるといえます。さてここで考えておきたいのは、インターンの選考をパスする方法です。そこで次からは、インターンを勝ち抜く方法についてご紹介します。



4.インターンを勝ち抜くために

4-1.選考対策

<エントリーシート>

インターンシップに応募した理由や、インターンでやってみたいことなどが問われると予想されます。理由を明確にしておき、きちんと相手に伝えられるようにしましょう。


エントリーシートに書いたことは、二次選考の面接でも聞かれる場合があります。書いた内容を、言葉でも説明できるようにしておきましょう。特にトヨタ自動車のような有名企業になると、インターンの倍率も高めなことが予想されます。


エントリーシートの段階から、しっかりと準備しておかなければならないのはいうまでもありません。できれば第三者に見てもらい、必要であれば添削などもしながら進めてもよいでしょう。ただし、締め切りまでがタイトなため、スケジュールに余裕を持って、積極的に行動することもポイントです。


<学力検査・適性検査>

SPIなどの問題集をやっておけば、それほど難しくないようです。


苦手分野をなくすことが、点数アップのポイントになるでしょう。


エントリーシートはWEB上で提出しますが、学力検査などは指定の会場にて行います。場所などを確認し、当日に実力を発揮できるよう心がけましょう。


4-2.面接対策

面接では、インターンの応募理由、インターンでやってみたいこと、力を入れて学んでいること(研究など)を説明できるようにしておきます。また自動車に詳しくなくても、どのような商品(車など)を扱っているのかは前もって確認しておきましょう。一般的な企業を受ける際も同じですが、扱っているサービスや、会社の強みを確認しておくと、志望動機を考えるのにも役立ちます。ところで一般の就活面接とインターンの面接は、どのように違うのでしょうか。


インターンの面接は、職業を体験するために行うと考えると、参加目的がはっきりとしていたほうが、「ぜひ体験してもらいたい」と思われるでしょう。一般の面接は、自社の社員としてふさわしいかどうかに重点が置かれますので、職業の体験とは面接の意図が異なります。ただし、学んできたことや人柄を見るため、一般の面接で質問されるような内容が、インターンの面接で質問される可能性も大です。参加目的と合わせて、自己紹介・学んできたこと・自分の強みなどを、スラスラ言えるようになっておくと安心です。


面接を苦手とする学生は、少なくありません。そのため、インターンでも模擬面接を行って対策をしておいてもよいでしょう。インターンに参加したい企業や、就活を考えている企業なら、インターンの面接もしっかりと対策することが鍵といえます。



さいごに

トヨタ自動車は大手有名企業であるがゆえに、インターンの倍率も高いことが予想されます。エントリーシートの締め切り当日の応募は、アクセスしにくい状況になることもあるようですので、前もって応募するようにしてください。


職業体験だからといって、何も準備せずに臨むのは危険です。一般の面接を受けることと同じくらいの心構えで、参加してもよいでしょう。インターンの書類選考や面接対策は、第三者にチェックをしてもらうと、自分を客観的に見ることができます。締め切りから逆算し、早めの対策を心がけましょう。トヨタ自動車ならではのインターンを、ぜひ経験してみてください。




20卒向け、夏のインターンを探している方はこちらから>>