米国のゴールドマン・サックスは世界的にみて存在感の強い外資系投資銀行の1つです。

ゴールドマンサックスはウォンテッドリー株式会社・代表取締役の仲暁子氏を始めとする日本の名だたる起業家を輩出しており、日本の就職活動においても内定獲得は極めて難関とされています。会社や雇用主の魅力の高さでランキングされた「Universum Global’s 2015」では第4位に輝き、昨年の志願者270,000人のうち8300人しか採用されませんでした。これは上位3%のみ内定をもらった計算になります。

外資系ということは、ゴールドマンサックスは就職活動において学歴だけでなく、インターンなどで培った即戦力やコネクションが強く影響するアメリカの文化を受け継いでいます。となると、インターンシップにはどうにか参加しておきたいですよね。
とは言え、インターンシップでさえ 参加することが難しいのがこのゴールドマンサックスです。少しでも可能性を広げるために、 今回はゴールドマン・サックスの面接で聞かれた15個の難問と同社でのインターンの実態を BUSINESS INSIDER  からご紹介します。

ゴールドマンサックス (出典:http://emiu2154.blog.fc2.com/blog-entry-35.html)

 

ゴールドマンサックスの面接で質問された15個の難問

1. あなたがヒトでなく『物』だったとしたら、何になりますか?

2. 毎年アメリカで食べられているピザの面積は?

3. 創造性と効率性のどちらが大事ですか?

4. 株式売買の取引をしたい投資家が来店したとして、あなたはしかるべき順序を踏まなければいけません。しかし急を要する取引だった場合あなたならどうしますか?

5. 自分は間違っていないと思っていたことで逮捕されたら、あなたはどうしますか?

6. ヒトラーについてどう思いますか?

7. 今あなたの親友に連絡してあなたに関して良いことと悪いことを1つずつ聞いたら、なんと言われると思いますか?  

8. 当社の経営に影響するであろうニュースを挙げなさい。

9. 我々があなたを必要とする以上にあなたは当社で採用される必要がありますか?  

10. 全く同じボールが8つあったとして、そのうち1つは若干重いです。天秤に最低何回かければその重いボールが見つかりますか?

11. 今まで聞いた中であなたが一番面白いと思ったビジネスアイデアは何ですか?

12. Google.comのブラウザにGoogle.comと入力したら何が出ますか?

13. もしクライアントにとって長い目で見たら有益ではない取引だが、当社にとって利益があると判断した際、あなたならどうしますか?

14. あなたをイラつかせることは何ですか?

15. もしこの30階以上のビルをハドソン川を渡って移動させるよう言われたら、あなたならどうしますか?

以上が、ゴールドマン・サックスで実際に聞かれた質問の一部です。過去に  超難問の「フェルミ推定」を完全攻略。大切なのは考え方!  で取り上げたように、面接での質問の中には答えのない問題や、緊張の中で短時間の計算が必要とされる難問もあります。
もちろん答えが正当かどうかにこだわるのが人間の心理ですが、いかに面白い発想で問題解決が出来るのか人間性も問われます。是非時間がある際に自分ならどうやって答えたいかを考えてみてはいかがでしょう。

ゴールドマンサックスのインターンに参加する、ということ。

ゴールドマン・サックスは今夏(2015年)、2900人のインターン生を採用しました。
一方で、外資系金融企業では、インターン生の酷使が問題になっています。実際に、2013年にはロンドンのバンク・オブ・アメリカでインターン生が過労で亡くなり、労災と判定されました。さらに、Wall Street証券株式会社などの異常な労働時間や劣悪な雇用形態も問題視されています。
この事態を受けて、ゴールドマンサックスでは、夜12時から朝7時までインターン生をオフィスに残らせないようにし、1日に17時間以上働かせないよう徹底しました。

インターン生のほとんどが大学3年生で、このインターンを制すれば正規雇用も夢でないと信じているため、過酷な労働も必死で耐えてしまいます。

ゴールドマンサックスが対策を行ったとは言え、1日17時間の労働は「過酷な労働」の範囲を脱していません。もちろん、このような労働に耐えられなければ、世界有数の金融企業であるゴールドマンサックスで正規社員として働くことは難しいでしょう。
しかし、「ゴールドマンサックスのインターンに参加する」ということは、このような過酷な世界に足を踏み入れようとしているのだということをしっかり理解しておく必要がありそうです。