デザインに興味がある人であれば、デザイナーになることを検討している人も少なくないでしょう。デザイナーとは一括りにされがちなのですが、業種によって全く異なる業務に携わることも多々あることなのです。当記事では、そのような多種多様に渡るデザイナーの種類や職務の内容などについて解説していきます。

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ーデザイナーとは


デザイナーとは、外見上を美麗に維持し、形状や模様、構成などについて手を加える業務のことです。これらの業務について、起案や図案、設計を行うこともデザイナーの仕事です。

デザイナーには、依頼者があって初めて業務に携わることができるとされ、その依頼者の意思のもとでデザインを行っていくことが通常です。このような観点からすれば、デザイナーはアーティストではなく、むしろ編集に近いものともいえ、運用上編集と称している企業も存在しているほどです。編集のほかには、趣向を凝らす意味のもとで、意匠と称することもあるようですが、実は意匠法という法律によって意匠及びその作品が保護されているほどなのです。そのために、デザイナーを法的観点から述べれば、「意匠」ということもできるわけですね。

似たものに作家が存在するのですが、この場合、作家自体がクライアントを兼ねているといえます。

ーデザイナーの種類


デザイナーは上記で述べたとおり、多岐に渡っており、デザインについても実に多彩です。しかし、大まかにデザイナーを分類することも可能であって、どのような分野のデザイナーが存在するか見ていきましょう。当項目では一般的なデザイナーの種類を紹介していきます。

■グラフィックデザイナー

(1)グラフィックデザイナーのお仕事内容は 
グラフィックデザイナーは主にポスターやチラシなどに加えて、製品の外装などの印刷物のデザインを手掛けます。グラフィックデザイナーは、その職務のみならず、アートディレクターやエディトリアルデザイナーなどの職務と兼業することも少なくなく、グラフィックデザイナーのなかでも細分化できるといえます。

その一例としては、広告が挙げられますが、出版物やポスターなどの広告に関するデザインを担当します。
他方、パッケージデザイナーと呼ばれる製品の外装を扱うグラフィックデザイナーもあるほか、CIまたはVIと呼ばれるロゴマークなどのデザインを担当するものまで多岐に存在しています。CIとはコーポレートアイデンティティを略したもので、企業理念に基づいたデザインのことを示したものであるのに対して、VIとは、ビジュアルアイデンティティを略したものです。

(2)グラフィックデザイナーになるには
特に取得しておくべき資格も学歴もないのですが、美術系の大学や専門学校などで学習することが代表的です。敢えてそのような専門教育を受けずともグラフィックデザイナーになれないこともないのです。または、アシスタントとしての採用を契機とすることも考えてみてはいかがでしょう。
基本スキルとして、イラストレーターやフォトショップなどのソフトに習熟しつつも、様々なものを制作することによってマスターしていけます。

■Webデザイナー


Webデザイナーの仕事内容
Webサイト自体の構成やデザインなどを扱っているのがWebデザイナーです。近時では、Webサイトのみならず、画像自体の作成やコーディングまでをも兼ねているWebデザイナーが増加しているようです。Webデザイナーは、外見上のデザインのみならず、サイトの趣旨に照らして、訪問者にとって扱いやすくするとともに、クライアントの意図のもと訪問者が行動していくようにデザインしていきます。

Webデザイナーには、UIデザイナーとUXデザイナーなどの種類が存在していますが、UIデザイナーが外見に関するものを取り扱うのに対して、UXデザイナーは、サイトを用いた際に満足度を得られるようなデザインを施すといった点で異なっています。
また、WebデザイナーとUIデザイナーやUXデザイナーとを明確に区分している企業も存在しています。

Webデザイナーになるには
Webデザイナーとして業務に携わるためには、定番のパターンはないものの、Web制作を行う企業に就職することによって知識や経験を重ねていくことが通常です。教育機関で専門的な学習も可能ではあるものの、独学でも基礎となる部分はマスターできますし、特に資格も学歴も必要ないのです。専門的な知識を得るために、まずは基礎となるフォトショップやイラストレーターなどのデザインソフトに習熟しておきましょう。使用法を覚えるとともに、諸々制作してみることをオススメします。

■インダストリアルデザイナー


インダストリアルデザイナーの仕事内容
インダストリアルデザイナーは、工業製品のデザインを取り扱っています。工業製品に関するデザインのみならず、外装や家具などについてもデザインするともなれば、プロダクトデザイナーと呼ばれることもあるようです。インダストリアルデザイナーは、デザインする商品の機能性や安全性を損なわないようにするばかりでなく、費用や生産性などの事項についても入念に検討を行った上でデザインを行います。

インダストリアルデザイナーのなかには、車の内外装を手がけるカーデザイナーや、上記でも述べたプロダクトデザイナーなどが存在します。そして、家具のデザインを手がける家具デザイナーもあり、インテリアデザイナーが兼用することも多々あるようですね。

インダストリアルデザイナーになるには
インダストリアルデザイナーになるためには、芸術大学や美大、それに専門学校などの教育機関での学習を経て、各種メーカーやデザイン事務所に採用されることが通常です。芸術大学と記載しましたが、総合的に芸術を扱う大学であれば、インダストリアルデザインについて学習できるところが多いのです。また、企業に就職した後で独立することも視野に入れておくことも良いでしょう。

■DTPデザイナー


(1)DTPデザイナーの仕事内容
印刷物のデザインを担当する業種が、DTPデザイナーと呼ばれるものです。デザイナーによってデータで送られてきたものに基づき印刷までを実行することが業務です。当該データに修正や加工を施していき、印刷を行っていくのですが、DTPオペレーターと呼ばれることも一般的となってきました。

DTPデザイナーには、エディトリアルデザイナーやブックデザイナーと呼ばれるものが存在します。それぞれでどのような違いがあるかというと、前者が冊子やパンフレットなど比較的小規模のものを扱うのに対して、後者はぶ厚めの本などを扱います。両者ともグラフィックデザイナーが兼用することもあるようです。

(2)DTPデザイナーになるには
DTPデザイナーにも資格は必要ないのですが、各種ソフトを扱えることや、デザインの理論や印刷について専門知識に習熟することを要します。
DTPデザイナーになるには、上記のデザイナーとは異なり、独学ではなく専門学校などの教育機関で学習することが望ましい傾向にあります。

学歴については4年制大学卒業以上を条件としている企業が少なくなく、専門的な教育機関での学習経験がなくても採用に至るケースもあるようです。

ーまとめ


デザイナーとは一様ではなく、イラストレーターやゲームグラフィックデザイナーなどというように上記のもの以外にも諸々の種類が存在しており、その業務内容についても多岐に渡っているのです。そのうち、どのデザイナーが自己に適しているかを見極めることが、デザイナーになることを要望する人にとって大切といえます。ただ、デザイナーの種別とは、職種の方向性に過ぎないといえますから、それのみに携わることしかできないと当初から決めつけると、可能性を狭めることになりかねません。
よって、どのようなデザイナーになるかを自ずと狭めるようなことはせず、どのような業種であっても、自分らしさを発揮し得るデザイナーになれるように邁進していきましょう。

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