みなさんの中にはインターンシップに参加するか悩んでいる就活生もたくさんいると思います。
その中でも、「インターンシップ後の本採用に関わるのであれば参加したい」という就活生がほとんどでしょう。インターンシップは参加することで就職活動も有利になるとよく聞きますが、本採用にはつながるのでしょうか。内定に直結するのであればインターンシップにはなんとしても参加したいと考えると思います。

今回は、インターンシップと本採用の関係について考えてみましょう。



【目次】
1.インターンシップは本採用に関係がある?
-インターンシップは期間以外にも分類がある!
-本採用に関係のあるインターンシップに参加したい!
2.業界や企業の種類によって差はあるの?
-外資系企業
-IT・ベンチャー企業
-商社
3.長期インターン先でそのまま入社できる?
4.積極的にインターンシップに参加しよう!

インターンシップは本採用に関係がある?


インターンシップにはいろいろなものがありますが、本採用に関係するものもあるのでしょうか。ワンデーインターンシップから長期間のインターンシップまで期間も様々ですが、期間は関係するのでしょうか?

インターンシップには期間以外にも分類がある!

インターンシップをワンデーインターンシップと長期間のインターンシップで分ける以外にも分け方があります。

それは、企業側が考えているインターンシップの位置づけです。

最初に考えられるのが、本採用に直結するインターンシップです。これは企業側としては本選考の時期に入る前の早い段階から優秀な就活生と関わりを持って、ぜひとも自社の本選考に進んでもらおうと動くためのものです。このインターンシップの場合は言うまでもなく、本選考にも関わる内定直結のものとなります。このようなインターンシップはワンデーインターンシップには比較的少なく、5日間程度のものが多いです。
ビジネスプランの考案やプレゼンテーションをインターン生にやらせてみて、その学生が優秀かどうか判断するのです。

次に、長期有給インターンのように、1ヶ月以上の長期にわたって社員同様の業務を行うというものです。これは、今までに社会人経験がないとしてもできるような仕事を経験させて、インターン生も労働力の一つとして考えるものです。
実際の生の現場で働くことになるのでハードなものもありますが、そこで成果を上げることは今後の選考でも役に立つものとなるでしょう。

そしてインターンシップの日数に関係なく多い企業側の目的としては、企業イメージを保ったり向上させるためのインターンシップです。これは幅広いインターン生に対して企業に良いイメージを持って帰ってもらうことを目的にしています。様々な学生に良い印象を抱いてもらうことによって、その後の本選考で自社を受けてくれる就活生を増やすことを狙っています。

本採用に関係のあるインターンシップに参加したい!

インターンシップの企業側の目的にはいろいろありますが、企業側が本採用のために行っているプログラムに参加することは非常に有効な手段です。どうせ貴重な就職活動中の時間をインターンシップに費やすのであれば、企業側が内定についても考えているインターンシッププログラムを見つけて参加することがオススメです。
内定に直結するとわかっているのであれば、参加する意欲や姿勢もより良いものになることでしょう。

それでは、採用に直結するようなインターンシッププログラムはどのようなものが多いのでしょうか。

まず最初に判断できる材料としてわかりやすいものは、期間が長めに設定されているプログラムであるかどうかです。だいたい一週間以上のものは、企業側も採用に関するものとしてそのインターンシッププログラムを考えていることが多いです。
やはり、企業側が内定を出すためには実際の働きぶりや企業に入ったらどのように活躍しそうなのかを慎重に見極める必要があります。ワンデーインターンシップではそこまでの見極めは難しい場合が多いです。

他には、インターンシップに参加するまでの過程もポイントとなります。インターンシップ選考ではエントリーシートの提出のみという企業もありますが、しっかり何度かの面接が設定されている場合も多いです。そのような企業の場合は、企業側としても内定を出せるような優秀な学生を取るために時間をかけていると考えることができます。

また、インターンシップには報酬がもらえるタイプのプログラムも存在しています。いろいろ見比べてみて、他よりも高い報酬が設定されているプログラムも採用に関することが多いと考えて良いでしょう。就業経験のないインターン生にも高額の報酬を約束するほど、企業側も積極的に優秀な学生を探していると考えられます。


業界や企業の種類によって差はあるの?


インターンにはいくつかの種類があり、その期間や内容によって本採用に関係するかどうかが異なることは理解できたでしょうか。

それでは、業界や企業の種類によって、本採用への繋がりやすさに差はあるのでしょうか?



・外資系企業

実は、「インターンへの参加が内定への条件」とまで言われるのが外資系企業です。
外資系メーカー・外資系コンサル・外資系金融企業など、倍率の高い外資系企業はインターンの中で学生の強みを見極めています。
インターンの選考過程もESやWebテストにとどまらず、複数回の面接もある本格的なものが多い傾向にあります。

インターン応募や本選考応募の締め切りも日系の大企業に比べて早い場合が多く、早期の対策が必要になります。
具体的にどのようなことを対策すればよいのでしょうか。

まず一つが、Webテストの対策です。倍率の高い人気企業では、多くの学生を選考する時間を省くために、Webテストを設定しているところが多いです。
Webテストを通過できなければせっかく企業研究や自己分析をした意味がなくなってしまいます。
自分が受けたい企業はどのような形式のテストが出るのか、その例題を解いてみるなどの対策が必要です。

二つ目が、面接やインターンで発揮できる業界や職種に特化した知識を身に付けておくことです。
外資系コンサル志望であれば、ケース面接と呼ばれる特殊な面接に備えた勉強や、外資系メーカーのマーケティング職希望であれば、その企業の商品の競合状況やマーケティングの用語・手法に対する知識を深めておくおことが重要なのです。


・IT・ベンチャー企業

IT業界やスタートアップ・ベンチャー企業では、プログラミング・デザインのインターンや長期インターンなどの実践的な職業体験の場を設けている企業が多いです。
その目的はESや面接だけではわからない、学生のスキルや働くことに対する姿勢を見るためです。
IT業界やスタートアップ・ベンチャー企業を志望している学生は、自分が受けたい企業がインターン生を募集していないかどうか定期的に確認するようにしましょう。

・商社

就活でも大変人気のある商社ですが、特に大手商社ではインターンへの参加が内定につながりやすい傾向にあるようです。
本選考でも応募者の数がかなり多いため、そこを勝ち抜くことはかなり困難だといえます。
1dayだけでなく、3日や5日間などのプログラムが用意されている企業は、グループの中で学生がどのように活躍しているかを見ている可能性が高いので、参加のためにES・面接の対策を怠らないようにしましょう。



長期インターン先でそのまま入社できる?

ここまで本採用につながりやすいインターンの特徴や業界・企業の間での差異などについて解説してきました。

そこで、「長期インターン先でそのまま入社するケースはあるのか?」ということが気になっている学生も多いのではないでしょうか。

実際に長期インターンをしていた企業にそのまま入社するケースはあります。
企業の側も、インターン生として活躍していた学生であればそのスキルや働きぶりがよく分かっているため、採用しやすいのです。
先ほども述べた通り、実践型インターンや長期インターンを募集している企業には、IT業界の企業やスタートアップ・ベンチャー企業が多いです。
IT業界やベンチャー企業を志望している方は、これらのインターンに参加するようにしましょう。

実際に長期インターン先に入社した学生についての記事はこちら

積極的にインターンシップに参加しよう!

以上の期間やインターンシップ選考過程、報酬の金額等を中心に比較してみることによって、どれが内定に関わりやすそうなのかが判断しやすいと思います。

また、ワンデーインターンシップだからといって、その後の選考には一切関係しないということではありません。どのようなインターンシッププログラムに参加させていただくとしても、積極的に自分の全力を出せるように頑張りましょう。そのような姿勢を評価してくださる企業は自分にとってピッタリな企業のはずです。
インターンシップに参加して内定に近づきましょう。