インターンで働きながら資格を取得できるらしい!

実務経験を積むことができるインターン。就活前に「リアル」な勤務経験ができるメリットがありますが、それ以外にもオススメのポイントがあります。

それは、「インターンに参加しながら資格を取得できる」というもの。

業務を行う上での知識を学べるだけでなく、資格取得支援までしてくれるなんてとってもお得に感じますよね。資格も様々な種類があり、インターン先企業や関わる業務によって異なります。
「せっかくならインターン先で形に残るスキルを身につけたい」という方は、資格取得支援を行っている企業を選んでみてはいかがでしょうか。それでは、実際にどんな資格が取得できるのか見ていきましょう。

インターンを通して取れる資格にはどんなものがある?

・税理士・会計士

税理士事務所や会計事務所でのアシスタント業務を担当しながら、専門知識を身につけていくことができます。社内で現役の税理士・会計士によって資格取得に向けた勉強会を行っているところもあり、独学での取得よりも効率的に学べる環境があります。もちろんインターン期間中に勉強しただけでは取得が難しい資格ですが、本気で取得を目指している方にとっては大きなメリットがあるのではないでしょうか。

・簿記検定

「簿記検定」も、税理士事務所や会計事務所でのインターンを通じて取得することが可能な資格です。インターン先での業務としてはシステム入力や資料作成など、公認会計士や税理士のアシスタント業務を担うものが多いです。はじめに基本的な研修が行われるところもあり、インターンシップ期間中の受験費用は全額負担してもらえることもあります。簿記は経理や会計に役立つ知識なので、事務系の仕事や会計に携わる業務を行うときに重宝されます。

・秘書検定

社長秘書のインターン募集では、「秘書検定」に必要な知識が身につけられます。中には秘書検定2級、3級にチャレンジして、合格した場合に受験費用を全額負担してくれるところもあります。資格取得支援の内容としては、実務で覚えていくだけでなく、ビジネスマナー研修が用意されていることもあります。秘書検定の取得を目指せるインターン先はITや不動産など業界も様々で、ベンチャー企業にも多い印象です。社長秘書・アシスタント、事務、受付といった職種のインターンで取得支援が行われています。秘書検定は、仕事への資質やマナー、オフィス業務における常識などが問われる検定です。そのため、秘書業務にかぎらずオフィス業務に活用できる資格として人気を集めています。

・ITパスポート

IT企業でのインターンでは、「ITパスポート」の資格取得支援を行っている企業があります。プログラマーやSEだけでなく、IT製品の営業でも役立つのがITパスポートの知識です。また、現代では専門職でなくでもパソコンを使いこなせたほうがいいので、パソコンやネットワークの基礎知識を習得するためにITパスポートの勉強が役立ちます。インターン先の企業によっては、毎週無料で勉強会を開催していたりするので、参考書の文字だけではわかりにくい部分も理解できる場となるでしょう。

・ファイナンシャルプランナー(FP)

「FP検定」の取得支援を行っているのが、金融業界の企業です。事務やアシスタント職、営業職などを通じて、金融商品を取り扱うのに必要な知識を学ぶことができます。銀行・証券・保険会社、その他税理士や会計士といった職業を目指す方にオススメです。

・証券外務員

インターン期間中の「証券外務員一種・二種」資格の取得支援を行っている企業もあります。こちらもFP検定の支援をしている企業と同様に、金融系の企業となります。証券外務員の資格は、金融機関への就職に活用でき、経済・金融に関する幅広い知識を習得することができます。

・TOEIC

外資系企業や海外を取引先に持つ企業では、「TOEIC」の受験費用を全額負担してくれるところもあります。日本企業だけでなく、海外インターンでも受験の支援を行っていたりするので、英語力を高めたいという方は活用してみましょう。


インターンを通して資格取得するメリット!

・受験費用全額負担も

まず資格の受験費用を負担してもらえるのは大きなメリットです。下記は資格別の受験費用です(2018年1月現在)。費用は資格や受ける級によって変わりますが、おおよそ5,000円前後~1万円弱となっているのがわかります。

【受験料金の例】
日商簿記2級:4,630円(税込)
秘書検定:2級3,800円(税込)
ITパスポート:5,700円(税込)
FP2級:8,700円(非課税)
証券外務員:8,704円(税込)
TOEIC:5,725円(税込)

費用を会社が負担してくれる場合、「インターン期間中に合格した場合のみ」という制限がついていることが多いです。また、対象となる資格も決まっています。どこの企業でも自分が受けたい検定の費用を出してくれるわけではありません。受験費用を負担してくれるという恩恵を受ける場合は、自分が資格取得の要件を満たしているか確認してみましょう。

また、合格すれば受験費用が返ってくると思えば、チャレンジも、資格勉強に対するモチベーションも上がってきますよね。インターン先での給与がもらえて受験代まで浮かすことができればかなりお得です。

・働いている人から教わることができる

資格の勉強で大変なのは、内容を理解するまでに時間がかかることではないでしょうか。もちろんテキストはわかりやすく作られているのですが、初めのうちは聞きなれない言葉やイメージしにくい問題が出ると「解説を読んでもイマイチぴんとこない」なんてことが多々あります。
インターン先で勉強会などを行ってくれると、実際の業務を行っている資格保有者が教えてくれるので一人で勉強するよりも断然わかりやすくなります。
イチから教えてくれる場合もありますし、わからないところだけ教えてもらえれば効率良く勉強ができますよね。資格試験の解き方のコツなども聞いてみると良いでしょう。

・資格を活かすことができる

資格は取得することが目的ではなく、業務に活かしていくことが大切です。資格の勉強で得た知識やスキルを、インターン先の業務に活かしていくことによって「使える知識」として身につけていけるのです。「あの内容は実際にはこう使うのか」ということは、業務で直面してみないとなかなかイメージできないもの。せっかく取得した資格なので、活用できるようにしていきましょう。

また、資格取得の支援がなくてもインターン先で得た知識やスキルは大いに役立てることができます。インターン先で事務やアシスタント業務を任されれば、データ入力や資料作成に携わるでしょう。Word、Excel、Power Pointといった、マイクロソフトオフィス製品を利用するスキルが身につけば、MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)資格に役立てることができます。上記で紹介した以外にも資格はたくさんあるので、自主的にチャレンジしてみるのも良いと思います。

最後に

資格の取得支援を行っているインターン先はいろいろあります。支援の内容は、受験費用の負担や勉強会の実施などが多く見られます。インターン先を決めるときに、資格取得の面から企業を探してみるのも良いでしょう。

その時、「○級の有資格者」や「○○を目指して勉強中の方」などの応募資格があったりするので気をつけましょう。また、すべてのインターン先が資格取得支援をしているわけではないので事前に確認しましょう。

インターンを通じて資格を取得することで、その後の就活に役立て、入社後の業務に活用できるよう取り組んでみてはいかがでしょうか。