インターンに合格した!それだけで満足してしまっていませんか?インターン参加はあくまで就活のスタート地点に立ったばかりです。では、インターンの経験で圧倒的に成長するためにはどうすればよいのでしょうか?インターン参加前・参加中・参加後に分けて解説します。



インターンの参加前に実施すること

ここでは、インターンの参加前に実施することについてご紹介します。


■インターンを行う会社の業務内容などをウェブサイトなどで把握しておく

会社名を知っている場合でも、どのようなビジネスを実際にしているか分からないことも多くあるでしょう。興味のある会社の製品やサービスについては、ウェブサイトなどで必ずチェックしておきましょう。


■インターンの内容を十分に把握しておく

インターンの内容は実にいろいろです。講義を受けるか、就労体験を実際にするか、課題にグループで取り組むか、などについて十分に確認しておきましょう。先輩で、もし以前にその会社のインターンに参加した人などがいれば、確認してみるのもいいでしょう。


■目標を設定しておく

目標を設定しておくと、受け身にならないため効果があります。簡単な目標でもいいため、例えば、

・仕事のやりがいを社員の5人の人から聞く

・インターンに参加した10人の先輩と仲良くなる

・インターン先の会社の仕事に関して、他の人に説明できる程度に詳しくなる

などというようなものが挙げられます。目標として数値化ができれば、さらに張り合いが出るためいいでしょう。


■ノートを新しく準備する

ノートの代わりに小さい手帳を使っている人をよく目にしますが、非常にメモする場合が多いため、ノートを必ず準備しましょう。「インターンでの目標」を、ノートにまず書きましょう。また、クリアフォルダなどを準備しておくと、配布物がある場合も多くあるので役立つでしょう。


■会社の場所と行くまでの時間を確認しておく

インターンに遅刻すると、信用を簡単に失ってしまいます。そのため、会社の近くの駅、駅から会社までのルート、自分が使う交通機関で会社に行くまでの時間について、事前に必ずチェックしておきましょう。そして、インターンの最初の日は、会場に始まる15分くらい前までに着くようにしましょう。インターンが始まる前に、参加している人や社員の人と話をすることによって、インターンにスムーズに取り組めるでしょう。


■自己紹介を用意しておく

就活をそのうちにスタートすると、自己紹介をさまざまなところで行うチャンスがあります。自己紹介の際は、

・普段自分が取り組みしていること

・どのようなところがその取り組みの中で面白いか

・どのようなことに今後チャレンジしたいと考えているか

などというように、思いや感想などをプラスして話をしましょう。このようにすることによって、共感を聞いている人から得ることができます。

インターン参加中に注意すべきことは?

インターンは、「仕事を学生が体験しながら、社員からさまざまなことを教えてもらう場」であると考えないようにしましょう。インターン先の会社の社員は、インターンを「アウトプットを学生にしてもらう場」であると考えています。つまり、学生がお客さんのような感じで参加すれば、非常に戸惑うようになるでしょう。

このようにならないように、インターンではどのようなことを行うか、可能な限り情報を集めることが大事です。そして、情報がもし多くなくても、参加する場合は「積極的に動こう」という気持ちになることが大事です。 インターンでは、積極的に動いて失敗することはありません。必ず全てのことがいい経験になります。


●インターンが1DAYの場合

インターンが1DAYの場合は、短期であるため、すぐに終わってしまいます。一般的に、インターンが1DAYであれば、多くの場合はグループワークと会社説明で構成されています。この中で、行動をいかに積み重ねられるかがポイントです。例えば、行動を積み重ねるためには、

・積極的に質問する

・役割を積極的にこなす

・意見を積極的に言う

・発表を積極的に行う

ことが必要です。一つひとつのこのようなことが、自分にとってはチャレンジかもしれません。しかし、チャレンジするかどうかで、経験から獲得できるものが非常に違ってきます。インターンが1DAYの場合は、積極的に行動しましょう。


●インターンが複数日程の5DAYSなどの場合

インターンが複数日程の場合は、「自己成長」がキーワードです。5DAYSのインターンの場合は、1日目より2日目などというように、自分の行動を日が経つにつれて進化させるようにしましょう。インターンは、いかに行動したとしても失敗にはならなく、体験になるものです。チャレンジするためにはちょうどいいものです。

PDCAサイクルを、毎日進化するために意識しましょう。目標を一日目の最初に設定(P)し、昼間に実行(D)し、自分の行動をその日の最後に確認(C)しましょう。さらにどのような工夫ができるかを最後に改善(A)して、新しい日の目標を設定しましょう。簡単でもいいので、このようなことをノートに毎日書くことが大事です。目標としては、「○○の際に発言を必ずする」「社員の人に自分から○○の件で話しかける」などというように、できる限り実際のシーンを考えて書きましょう。


●インターンで仕事の体験ができる場合

インターンの中には、グループワークや仕事の説明などでなく、現場の社員の人と実際に一緒に仕事をするチャンスが準備されている場合もあります。 しかし、会社の内部には、社外秘の金銭、契約、お客様の情報なども多くあり、インターン生でも取り扱えないものが多くあります。そのため、インターンの就労体験と言うことでも、簡単な作業を手助けするのみの場合も多くあります。

このような場合は、上手くこれをこなすのみでは得るものが全くありません。作業として体験できるものが限定されている場合でも、自分の行動によってはさらに学習できることがあります。仕事をする際にはどのようなことが大事か、どのようなことに最も苦労するか、どのようなことを学習しておけば役立つか、連携をどのような人たちと行っているか、別の会社とどのようなことが違っているか、などについて積極的にとにかく質問しましょう。質問することによって、獲得できる価値は多くなっていきます。


●社員の人とコミュニケーションが図れる

インターンに参加する一つの価値として、インターン先の会社の社員とコミュニケーションが図れることがあります。自分の名前をインターン先の社員の人に知ってもらうように、ぜひコミュニケーションを図りましょう。コミュニケーションが図れるチャンスは、インターンの開始前や休み時間、終わった後です。特に、学生でも積極的な人は、インターンが終わった後に社員の人に話をしている場合が多い印象です。

どのような話をすればいいかと言えば、感謝の言葉と一緒に質問や感想、自分が学んだことなどを伝えるというような感じです。さらに、関心があることなどを伝えると、社員の人からこのようなことについてアドバイスしてくれる場合もあるでしょう。ここでは、インターンに参加する日に注意すべきことについてご紹介しました。同じようなインターンに参加した場合でも、参加した人によってお土産として持ち帰れる量が全く違ってきます。

インターンの参加後に実施すること

ここでは、インターンの参加後に実施することについてご紹介しましょう。


●インターンの後に注意すべきこと

インターンについて意見を聞いてみると、「大変であったがいい体験になった」「学ぶことが多くあった」などという回答が多くあります。インターンに参加すると、「社員とは大きな違いがあるため、一緒にいきなり仕事をすることはできない」というがよく分かるでしょう。

つまり、インターンは、学生に成長するきっかけを示してくれるもの、成長する必要があることを再度意識させてくれるものです。インターンから戻った場合は、このようなことを普通の学生生活に活かす必要があります。環境が同じでないため、限界ができることにはあると考えるでしょうが、本当の実力が戻ってきてからの学生生活で備わり、就活の本番でこれが活きてきます。


●インターンで振り返るポイント

では、インターンから戻った場合は、どのようなことを具体的にするといいのでしょうか?具体的には、インターンにおいて、できたのはどのようなことか、できなかったのはどのようなことかを振り返ることが大事です。

ここでは、経済産業省の「社会人基礎力」のコンピテンシー(行動特性)と内容についてご紹介しましょう。コンピテンシー(行動特性)と内容としては、

・主体性:物事に進んで取り組む力

・働きかけ力:他人に働きかけ巻き込む力

・実行力:目的を設定し確実に行動する力

・課題発見力:現状を分析し目的や課題を明らかにする力

・計画力:課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力

・創造力:新しい価値を生み出す力

・発信力:自分の意見をわかりやすく伝える力

・傾聴力:相手の意見を丁寧に聴く力

・柔軟性:意見の違いや立場の違いを理解する力

・情況把握力:自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力

になります。このようなことを参考にして、インターンで自分はどの力が発揮でき、どの力が発揮できなかったか振り返りましょう。


●学生生活への活用方法

インターンにおいて、課題発見力をもし発揮できなければ、課題発見力が発揮できるチャンスが自分の学生生活においてどこにあるか検討しましょう。学校の授業でも、サークル活動でも、アルバイトでも構いません。

例えば、課題発見力を学校の授業で発揮するというのは、何をどのようにすることかを具体的に検討しましょう。もし悩むような場合は、近くの人に相談するのもいいでしょう。行動が具体的にイメージできれば、いつそれを行うか計画しましょう。そして、行動した場合は、イメージの通りにどの程度できたか振り返りましょう。改善する必要があるか検討し、改善することがあれば、改善することを考慮して課題発見力を再度発揮できるチャンスを検討しましょう。PDCAサイクル(PLAN(計画)~DO(実行)~CHECK(確認)~ACTION(改善))を回すことが重要です。


●成長したことをアピールする

インターンに参加した後、どのようにその体験を振り返って、その後どのように自分が成長するために努力したか、というような「一連の自分が成長するためのチャレンジの話」は、最も就活においてアピールすることができるものです。そして、自分が成長するために学生生活が目的意識を持って送れるようになれば、ゴールがインターンや就活ではなく、自分の人生が自分が成長することによって充実することが実際のゴールであることも分かるでしょう。


まとめ

いかがでしたか?今回はインターンで圧倒的に成長する方法についてご紹介しました。言われてみれば当然のように感じるところもあると思いますが、そういった当たり前のことをできる人は中々いません。

この記事が少しでもみなさんの成長の役に立てば何よりです。