三菱東京UFJ銀行と言えば、いわゆる3大メガバンクの一角を担う三菱グループの中心企業で就活生にとっても特に人気の企業の1つです。ちなみに2018年4月から名称を三菱UFJ銀行に改める事が発表されています。
この他にもAIの導入によって国内従業員の3割にあたる9500人分の仕事を自動化する事を発表、仮想通貨MUFJコインを導入したりなど、何かと保守的だと言われている銀行業界で2017年は何かと話題になっていた企業です。
本記事では三菱東京UFJ銀行の特徴や選考対策について説明します。



三菱東京UFJ銀行の主な事業内容は?

まずは三菱東京UFJ銀行の事業内容について説明します。三菱UFJは日本の銀行1つで、三井住友銀行、みずほ銀行と並んで3大メガバンクという風に呼ばれています。
銀行業界はバブル崩壊以降、業界の再編整備が進んでおり、三菱銀行と東京銀行が合併して1996年に誕生した三菱東京銀行と三和銀行と東海銀行が2002年に合併して誕生したUFJ銀行が2006年に合併して誕生したのが三菱東京UFJ銀行です。

銀行の事業は一言で言えば、お金を集めて来て他人に貸して利潤を獲得する事ですが、その対象によって、事業内容は多岐に渡ります。
例えば、個人の顧客には、円預金や外貨預金などの預金サービス、投資信託、外国債券、国内債券・証券などの金融商品仲介、ファンドラップ、終身・年金保険等の販売、住宅ローン、教育ローンなどの各種ローン、確定拠出年金や、相続関連のサポートなどの業務を行っていますし、法人の顧客に対しては資金の融資や、ITを活用した業務効率化サービス、国債業務、外貨取引、事業戦略や経営の相談、デリバティブ商品を活用したリスク対策の相談などを行っています。

また、三菱東京UFJ銀行が所属する三菱UFJフィナンシャルグループという単位で見ると更に様々な金融事業を行っています。三菱東京UFJ銀行では銀行業務、三菱UFJ信託銀行では信託銀行業務、証券は三菱UFJモルガン・スタンレー証券、リースは三菱UFJリース、消費者金融事業ではアコム、ベンチャーキャピタル事業は三菱UFJキャピタルなどのようにグループでありとあらゆる金融ビジネスを行っています。

競合と比較した三菱東京UFJ銀行の強み

このように、メガバンクとしてグループで総合的な金融サービスを提供する三菱UFJ銀行ですが、一般論として銀行はどこも同じようなサービスを取り扱っていて差別化がしにくいと言われる事があります。確かに上で説明した事業内容はどこのメガバンクも行っており、三菱東京UFJ銀行だけが独自で行っているわけではありません。

では競合と比較した時の三菱東京UFJ銀行の強みとは何なのでしょうか。

まず、一番初めに挙げられるのが業界一位の売上高です。三菱UFJフィナンシャルグループの2017年の売上は約5.9兆円弱という事で、2位の三井フィナンシャルグループは5.1兆円なので約0.8兆円ある事になります。
また、更に3位のみずほフィナンシャルグループは約3.2兆円と両グループから大きく差をつけられています。このように三菱UFJグループは圧倒的なナンバーワンであるという事がわかります。
また売上だけではなく、保有している銀行口座数や預金貸出残高などで見ても同じくトップとなっています。商品の差別化が行いにくい業種だからこそ、このような事業規模が他の業界よりも強みに直結しやすいと言えます。

また、三菱グループの銀行であるという事から、一般的に他の銀行と比較するとエリートが多く、堅実な経営をしているという風に言われています。ただし、ただ堅実な社風なのではなく、インドネシアの大手ダナモン銀行を7000億円規模で買収するなど積極的な企業買収も行いますし、AI活用によって業務の効率化を行う方針を打ち出したり、仮想通貨の取引所の開設について2018年中を目標に行うなど、新しいビジネストレンドに対しても積極的に挑戦している銀行です。


三菱東京UFJ銀行はどのような学生を求めているのか



では、三菱東京UFJ銀行はどのような学生を求めているのでしょうか。明言はされていませんが、まず採用試験の過程はオープンだと言われています。一般的に金融系の会社では志望者の大学のOBが選考をサポートするリクルーター制度が採用されていますが三菱UFJ銀行はリクルーター制を採用していない為誰もが同じ選考過程で審査を受ける事ができます。

その上で、三菱UFJフィナンシャルグループでは、共有すべき価値観として以下の3つを挙げています。


1.信頼・信用(Integrity and Responsibility)

社会的責任の重さを一人ひとりが十分認識し、常に公明正大かつ誠実な姿勢で臨み、長期的な視点でお客さまと社会の健全な成長に繋がる行動をとる。

2.プロフェッショナリズムとチームワーク(Professionalism and Teamwork)

プロとしての自覚と責任を持ち、多様な社員が互いに尊重・切磋琢磨しながら、地域・業態を越えたチームワークで、お客さまの期待を超えるために常にグループとしてベストを尽くす。

3.成長と挑戦(Challenge Ourselves to Grow)

世界的な視野で時代の先を見据え、変化を自らの成長の機会ととらえ、現場重視でスピードと柔軟性を持つ活力溢れる職場作りに全員で取り組み、新たな領域へ挑戦する。

どの項目も重要だと言えますが、2019年度の採用テーマは「頂を越えて」となっているので、特に成長と挑戦ができる人材が求められていると考えられます。
また、特に三菱東京UFJ銀行の場合は銀行業界第一位かつ三菱グループの中枢を担う会社であるという事もあり、三菱の社風に合うように堅実的で、銀行や三菱グループの看板を背負って仕事ができるような優秀な人材を求めていると考えられます。

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まとめ

以上のように、三菱東京UFJ銀行の特徴や選考対策についてまとめてきました。日本一の銀行であり、一部の外資系銀行などを除けば日本で一番就職難易度が高い銀行の1つでもあります。
銀行業界はバブル崩壊以降、実は様々な課題に直面しており、今後改革が必要な業界の1つです。バブル崩壊以降、絶対潰れないと言われていた銀行の倒産案件が発生していますし、各銀行は倒産しない様にM&Aによる統合を繰り返して、今のような勢力図になりましたし、今後も銀行同士の合併が発生しない保証はありません。
また、新しいトレンドとして近年、FinTechや仮想通貨、AIなどのキーワードが登場しており、各社どのような姿勢でこのようなトレンドで向き合うかを試行錯誤しています。

三菱東京UFJ銀行についても、日本のトップ銀行から他社の動向を悠長に見てから動くのではなく、トップの座を保持するために新しい機会を逃さないように積極的なチャレンジを行っています。そういう時勢において、必要な人材は新しい事に挑戦していける人材で2019年の採用コンセプトの「頂を越えて」はまさにこのような難局を乗り越えられるような、挑戦心を持った社員を採用したいという事の表れだと考えられます。

金融機関が行いがちなリクルーター採用を行わず、すべての学生を同じような選考ルートでオープンに審査するのである意味他の銀行よりもフェアに就活生を扱っていると言えますので、大学的に無理かなと諦めずに事前に十分な企業分析、自己分析、面接対策などを行った上で三菱東京UFJ銀行の選考に臨んでください。

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