「子供の頃から大好きだった場所で働きたい」「多くの人を幸せにする場所で働きたい」という志望理由が多いテーマパーク業界への就職活動。


確かに「好き」というのは志望理由のひとつですが、この業界には好きな人しか志望してこないので、他の人と差が付く業界研究が必要となります。


子供の頃から、テーマパークには何度か足を運んでいる人が多いでしょうが、遊びで楽しむのと実際に働くのとでは訳が違います。そこで今回は「テーマパーク業界」を徹底的にリサーチしていきます。


人気の業界ですから、きっと就職活動も混戦することは間違いありません。情報収集をして、知識を増やした上で就職活動に活かしていきましょう。


1. テーマパーク業界とは?

テーマパーク業界と言えば、まず思い浮かべるのがディズニーリゾートを展開している「オリエンタルランド」。そして、大阪にあるユニバーサル・スタジオ・ジャパンの「USJ」の印象が強いはずです。


しかしながら、全国各地には人々を楽しませるテーマパークが、たくさんあります。


東京ドーム・ナムコ・富士急行・ハウステンボス・長島観光開発など、テーマパーク業界の大手企業には、1度は行ったことのある、または今後行ってみたいテーマパークを運営しているところばかりです。


テーマパーク業界の最大の魅力は「人を楽しませる。幸せにする職業」であること。全てのサービスがお客様の笑顔につながるものですから、働いている人達もやりがいを感じているのは確かです。


笑顔があふれる場所には自然と足が向くのと同じように、活気がありたくさんの笑顔が見られる職場で働きたいと思う人が多くなるのも、納得がいきます。


ですから、テーマパーク業界での就職は、正直簡単なことではありません。テーマパーク業界の売上が右肩上がりに成長しているとともに、就職希望者も増えていると考えて良いでしょう。



2. テーマパーク業界は明るい

人々が節約志向になり、財布の紐が固くなっている時代。


「余計なものは買わない」「必要最低限のモノで、我慢する」という風潮が強い中でも、テーマパーク業界は成長スピードの速い、明るい業界と言えるでしょう。


テーマパークへの入場者数の増加と比例して、売上高も増加しています。その一因と考えられるのが、外国人観光客です。


実際にディズニーリゾートやUSJなどに足を運ばれた人は気が付くでしょうが、日本人に負けないくらい外国人観光客が多い状況です。


来日する外国人観光客の増加は消費額に直結して、テーマパーク業界にも幾分の明るさをもたらしてくれたのです。


ただし訪日する外国人が必ずテーマパークを訪れるとは限りませんので、今後のアプローチ次第ではさらにインバウンドの影響を、プラスに転じることが出来るかもしれません。


状況に甘んじず。色々な対策を打ち出すテーマパーク業界


テーマパーク業界自体の売上は、右肩上がりですが、その状況を作り出すべくさまざまな奮闘が見られます。例えば、入場者数が増えるとどうなるでしょうか?


良いこととしては、入園料による売り上げが増えます。

しかしながら、テーマパークの売上は入園料だけではなく、お土産代・レストランでの飲食代・宿泊代など、さまざまな分野の収益で成り立っています。


アトラクションの待ち時間が長くなったり、レストランやお土産ショップが混雑してしまうために、入園者の満足度や購買意欲が低下する恐れがあるのです。


アトラクションの待ち時間が長いほど、人々の動きも制限されてしまうわけですから、テーマパーク業界は顧客満足度と、売り上げをダウンさせない工夫をしているのです。


ディズニーリゾートの工夫


ディズニーリゾートを一つの例として、考えてみましょう。


まず、出来るだけ混雑を避けるために、入場制限がかけられる日があります。滅多に入場制限がかかることはありませんが、イベント初日付近は驚くほどに混雑するのは確かです。


混雑で身動きが取れないという状況を避けるべく、入場制限措置が取られています。

また、待ち時間を短縮するためのファストパス、顧客満足度を引き上げるための食事メニューやお土産商品のクオリティアップなど、さまざまな努力がされています。


テーマパーク業界は、決して現状に甘んじることはありません。成長スピードが著しい中でも、どのように顧客を満足できるのかどうか、そして売り上げや集客率アップにつながるのかどうかを、常に考えられる人材を必要としています。


3. テーマパーク業界の2強。特徴は?


日本には、さまざまなジャンルのテーマパークが存在します。アトラクションを重視したもの、グルメに特化して作られたもの、温泉やスパがメインのテーマパークなど、多種多彩です。


その中でも、日本のテーマパーク業界の2強と言われるのが、みなさんもご存知の「ディズニーリゾート」と「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」です。

この2強を崩すことは非常に難しく、就職希望者も非常に多いです。


さて、テーマパーク業界の2強と言われている、2つの企業。両者には、どのような特徴があるのでしょうか?


オリエンタルランド(ディズニーリゾート)


就職希望者が多い企業トップ50の常連となっている、オリエンタルランド。


USJという強敵が現れても、ゆるがないブランド力と圧倒的な知名度は、強固なものがあります。オリエンタルランドは昔から、キャラクターの強いブランド力を活かしながら、ホスピタリティにも力を注いできた企業です。


徹底したブランド力を武器に、新しいホテルやアトラクションを設けたり、顧客満足度を高めるための人材育成や研修にも、並々ならぬ時間と手間を注いでいると言えるでしょう。


トレンドを敏感に察知。西のユニバーサル・スタジオ・ジャパン

西のユニバーサル・スタジオ・ジャパン


はじめは、予想以上に売り上げが伸びずに苦戦していた印象がありますが、2014年にハリーポッターのエリアが新設されてからというもの、ものすごい成長スピードを見せています。


昔ながらのブランド力を強みに展開していくオリエンタルランドと違って、USJはトレンドを柔軟に取り入れながら、入園者を飽きさせない工夫をしています。



どちらも世界観を大切にしながら、顧客満足度を高めようと努力している企業であることは間違いありません。一般的に人気があるテーマパーク業界の中でも、ひときわ志願者の多い2大企業。


目指すのなら、生半可な気持ちでは対応しきれないでしょう。



4. テーマパーク業界の仕事とは?


テーマパークに遊びに行くと、キャストと呼ばれる人たちと接する機会が多いはずです

しかしながら、それらの人達はアルバイトやパートで採用されている人がほとんどです。


正社員として、テーマパーク業界を目指すのであれば、現場だけではなく影からさまざまな形でパークの運営を支えることになるとお忘れなく。



総合職と技術職


テーマパークは人々を喜ばせることが最大の目的ではありますが、そこに収益が見込めなければ会社としては成り立ちません。


総合職では、パークの売上をどのようにしてアップさせていくのかを、広い目線で考えていくマネジメント業務。ホスピタリティアップのために、良い人材を見抜く人事部。数字管理をしながら、法人経営をサポートする経理部など、あらゆる部署があります。


一方で、技術職は総合職に比べて、11つの分野に特化した業務を行います。


アトラクションの設備・イベントの企画と運営・PR戦略・新商品の開発など、専門の知識を持ったスペシャリストたちが個々の力を存分に発揮することになるのです。




5. まとめ

いかがでしたか?今回は「テーマパーク業界」について詳しくお話ししました。



たくさんの人が幸せな時間を求めて訪れる場所だからこそ、働く人たちも喜びを感じることが多い職場です。


しかしながら、人を喜ばせることは、悲しませることよりも難しい!
まずはお客様と一番密接に関われる現場で、接客のいろはをきちんと身に付けることになります。



興味のある方は、昔も今も変わらず人々を幸せにするテーマパーク業界を目指しましょう。