就活をすると、いろいろな不安が出てくる人も多いです。不安を抱えたまま就活をしても、良い結果に結びつきにくいでしょう。ここでは、「就活が決まらない」など不安を抱える人がどれくらいいるのかをお伝えするほか、陥りやすい不安とその解消法についてもご紹介します。

就活が決まらない・終わらないと不安に思う人は多い

実際にどれくらいの就活生が不安を抱えているのか、ネットで調べてみました。すると少なくとも、学生の6~7割が不安を抱えている実態が推定されました。ほとんどの就活生が、不安を抱えているといっても過言ではありません。不安だと孤独を感じる人もいると思いますが、就活で悩んでいるのは、みんな同じというのが現実です。ところで、ここ数年では人手不足から就活生は売り手市場であり、就職難が回復しつつあります。2017年の大卒の求人倍率は、1.78倍というニュースもありました。そのため一般的には、就活がかつてより楽になっているのでは?と思われがちです。それにも関わらず、なぜ就活に不安を抱く人が絶えないのでしょうか。不安の原因を考えてみたいと思います。

就活に対して不安を持つ5つの原因

漠然と「不安・・・」と思うより、何が原因で不安に陥ってしまうのかを知れば、対策ができます。根本的な原因を、きちんと探ることが大切です。ここでは、不安に陥りやすい原因を5つ挙げていきます。

<不安1>就活のやり方が合っているのだろうか

就活は、履歴書の書き方・エントリー方法・面接の受け方や身だしなみなど、いろいろなハウツーをおさえることが必要です。最初はやり方が合っていると思って就活するものの、結果につながらないと「やり方が間違っているのでは?」というモヤモヤに、直面することもあります。

<不安2>やりたい仕事がわからない

どんな仕事が向いているのかわからないと、悩む就活生も多いです。学生のうちは、先生に言われたことをやっていれば評価されたものの、社会人になるためには、自分の意志で行動することも求められます。また、自己分析がしっかりできていない場合も、同様の不安に陥りやすいです。

<不安3>面接が苦手

書類選考は通るのに、面接で落とされてしまうというケースも少なくありません。面接を苦手と思う学生は少なからずいます。しかし就活するにあたっては、面接はクリアしていかなければならないもの。人とのコミュニケーションを苦手とする人ほど、面接に不安を抱えやすくなります。

<不安4>不採用になるのが怖い

就活していくうちに、「受けてもどうせ不採用になるのでは?」という不安がつきまとってしまう場合もあります。不採用になるなら、就活したくないという思いも出てくるでしょう。そもそも、今の就活はWEB上でのエントリーからスタートすることも多く、エントリーだけなら簡単にできてしまいます。つまり最初から、多くの就活生と競争しなければならない現実もあります。

<不安5>周囲からのプレッシャー

先生や両親から「大丈夫」と期待されている人や、まわりが期待する就職先を目指す場合、その期待がプレッシャーになってしまう場合もあります。また、友達が内定を獲得したというニュースも、焦りの原因になるでしょう。他人と比べる人も、プレッシャーを感じやすい状況を招いてしまいます。

不安を抱える就活生にオススメな不安解消法とは!

自分の不安の原因が何か、ヒントはつかめましたか?原因を突きとめて不安を解消し、よりよい就活を実現しましょう。そのために、先ほど挙げた5つの不安に対する、不安の解消法もご紹介していきます。

1.就活のやり方に対する不安は「確認」を

やり方に不安を覚えたら、就職の専門家に相談することが大切です。相談する場所として選ぶのにふさわしいのは、大学の就活窓口・ハローワークなどです。内定をもらっている友達の意見は、参考までにとどめておきましょう。自分のやり方が合っているかどうかを判断してくれる大人に相談し、確認することが大切です。修正ポイントが見つかったら、1つ1つ対応すればよいだけです。それが自信にもつながります。

2.やりたい仕事とやれる仕事は別に考えて

将来やりたい仕事がある場合でも、最初にできることは限られています。たとえば、将来は社長になりたい人でも、最初はコピー取りや先輩社員のアシスタントからスタートすることも多いです。やりたい仕事についての不安を解消するなら、自分ができる仕事を見つけてみましょう。ちなみに今、自分の好きな仕事をバリバリやっている人だって、以前は今の仕事が向いていないと思ったという人もいます。やりたい仕事は、今やれる仕事を好きになることの延長にあるかもしれません。

3.面接が苦手ならとことん「練習」を

面接に限らず、いろいろなことに対する不安は、練習不足にあることも多いです。面接を避けて就職することはほぼ不可能なため、納得するまで練習をしましょう。自分ひとりで練習するのではなく、模擬面接などを行うセミナーや、ハローワークなども活用してみてください。人と話すのが苦手な人は、同じ相手ではなくいろいろな相手と話す練習をすることで、緊張しにくくなります。「これだけ練習したのだから、あとは成り行きに任せればいい」と思えるようになれば、不安もなくなっていきます。

4.不採用は”未来にもらえる内定”のため

不採用をもらってしまうと、モチベーションがダウンする人も多くいます。しかし1社受けてすぐに内定をもらえる人は稀。つまり不採用をもらっても、挫けないメンタルも必要となります。メンタルが弱く凹みがちな人は、考え方を変えてみましょう。不採用は確かにガッカリするもの。一方で、不採用のおかげで自分に合った別の会社に就職できるチャンスを得たともいえます。ちなみに、内定後に陥る”内定ブルー”に、内定者の半数以上が経験する現実だってあります。就活が決まらなくても、運よく決まっても、不安はつきものです。失敗しても納得のいくまで就活するほうが、悔いのない就活に結びつくのではないでしょうか。

5.自分のための就活をすればプレッシャーはない

”誰かのため”に就活をするのをやめると、プレッシャーから解放されます。自分のための就活と思える、職探しをしましょう。知名度の高い大手企業から内定をもらっても、自分に合わなければ、すぐ辞めることにもなりかねません。友達の朗報に焦る人は、友達と比べるのではなく、自分自身を見つめてみましょう。人の意見を聞くことも大切ですが、人に合わせすぎると自分の軸がブレてしまう恐れもあります。さらに、自己分析をしっかりと行い、自分に合う仕事や企業を探すことも大切です。地に足の着いた就活をするよう心がけましょう。


最後に

就活はさまざまな原因から、不安を抱えやすくなります。就活では自己分析も含め、自分を知る機会が頻繁に出てきます。不安の原因を知り、1つずつ解消していきましょう。就活へのモチベーションが上がらない時は、むやみに面接を受けるのではなく、立ち止まってみることも大切です。今までの結果を整理し、うまくいかなかった原因を書き出してみましょう。1人だと行きづまりそうな時は、就職のアドバイスをもらえる場所に行ってみてください。相談できる相手がいれば、立ち直る時間も早く、軌道修正をしやすくなります。頑張ったことが、良い結果を運んでくるはずです。