長期インターンに参加した学生から、インターンへの一歩を踏み出そうとしている学生に贈る「長期インターン体験記」。今回はジオサイン株式会社で働く3名のインターン生にお話を伺いました。


普段同じ会社で働いているものの、お互いの業務内容やインターンをはじめるきっかけは意外と話し合ったりしません。そこで、普段はなかなか話し合わないメンバーの話を、インターン生同士でトークしてもらいました。


3名とも、インターンを始める前は「勇気がいる」と感じていたようですが、そんな彼らの背中を押した要因は何だったのか。学生みなさんに共通する悩みと、インターンを通じて得た学びについて話し合ってもらった様子をダイジェストでお送りします。






「みんな、どんな学生だったの?」メンバーのバックグラウンドを知るフリートーク


—— 早速ですが、皆さんがインターンを始めたきっかけについてお話を聞かせてください!





水村健太(以下、水村 )
:僕は、大学入学してからずっと塾講師のアルバイトをしています。ただ、大学生活も折り返し地点を過ぎたころ、「このまま卒業したら、大学生活は塾のバイトだけで終わってしまう」と考えるようになったんです。


将来はIT系の会社に就職したいと考えていましたが、プログラミングのスキルがあるわけでもない。そこで、「塾講師」以外のスキルを身につけるなら今しかないと思い、ジオサインの長期インターンに参加しました。


伊藤恵(以下、伊藤) :そうだったんだ。ちなみに、どうしてIT系の会社に就職したかったの?


水村:元々は、テレビやパソコンなどのハードウェアを作る仕事に憧れていて。なので、大学でも電子系を専攻しました。だけど、勉強してから気づいたのが「ソフトウェアの方が好きだな」って(笑)。だから、プログラミングを勉強して、自分でソフトを開発できるようになりたいと思ったんです。


長期インターンを選んだ理由については、バイト先の先輩がWEBサービスを運営している会社で長期インターンをしていたから。先輩がそこのインターンですごく成長できたと話していて、自分もインターンに行くなら長期にしようと思いました。


長沼
:そうだったんだね。初めて知ったよ。


水村:じゃあ、伊藤さんはインターンを始める前にどんな学生生活を過ごしてきたの?





伊藤
:恥ずかしいんだけど、私は何もしていなかった(笑)。サークルも最初の1年で辞めて、バイトもろくにしてこなかったし。


水村くんと一緒で、このままじゃ「学生時代に頑張ったことがないまま卒業しちゃうな」って思ったんです。将来への不安があって、何か良い機会がないかと調べていたところ、長期インターンが出てきました。


長沼
:将来への不安はあるよね。なんでジオサインを選んだの?


伊藤
:「事務職」のインターンが少なかったのが大きな理由かな。企画職や営業職が多くあるなかで、私はコツコツ頑張れる仕事がやってみたかったので、ジオサインのインターンを選びました。


水村
:事務職で探したら、選択の幅も自然と狭まって大変そうだけど、ジオサインに入れて良かったね。じゃあ、長沼くんにも聞いてもいいかな?





長沼将人(以下、長沼)
:僕は、大学受験をすごく頑張って無事大学に入ったところまではいいんだけど、入学した途端に目標を失っちゃった(笑)。その反動で、大学に入った当初は結構遊んでばかりいて、でも一方で虚無感を抱いていたんです。なので、大学1年生の終わりからインターンを始めました。


合計2社のインターンに参加し、そのおかげでSIer(システムインテグレーションを専門に請け負う企業)の会社から内定をいただくことができたんです。でも、実は僕もプログラミングは未経験で。「このままじゃ新卒入社で僕だけ置いていかれる」と思いました。そして、プログラミングの勉強をするためにここで3社目のインターンを始めたんです。


伊藤
:え、じゃあジオサインのインターンは就活が終わってから参加したんだ。普通なら遊んじゃうのに…。


水村
:就活が終わってから、勉強のためにインターンに参加するって偉いね。


長沼
:いや、本当にプログラミングできないんだよ(笑)。周りの内定者は理系院生とか博士号を持っている人とかで。自分でも「Progate」を利用して勉強してみたけど、全く分からなくて。それで、「実務を通して教わるしかない」なと思いました。


—— ありがとうございました。みなさん、初めはインターンに参加する気はなかったみたいですけど、実際にはすんなり始められたのでしょうか?


伊藤
:いえ、すんなり始められたわけではありません。私の周りの友達は、大学3年の夏になってサマーインターンに行きだしたんです。そのなかで私だけ何もしていないと、とても焦りました。でも、私は今までバイトもちゃんとやらなかったし、新しいことを始めるのには「勇気」が必要だったんです。初めてのことはやりたくない。でも始めなきゃ出遅れちゃう。焦りに焦っての一歩でした。


長沼
:僕の場合は、1年生のときの「虚無感」が段々と「焦燥感」に変わっていく感じがありました。今までは常に目標があって、その目標に向かって努力してきたのに、それが叶った途端落ち着いてしまう。だから、早く目標を決めなければと思いました。今思い返すと、周りの友達と比べるより自分の中で焦っていた感じです。


水村
:やはり、みんなの根底にあるのは「焦り」だと思います。その焦りをさらにかき立てたのが、「将来への不安」です。「自分がPRできる部分ってなんだろう」とか、「自分のやりたいことが考えても考えても分からない」という不安が抱えきれないほど大きくなり、みんなそこで初めて行動に移すのだと思います。 




インターンを始めたときの“焦燥感”は、やがて“使命感”へ




—— やはり、インターンシップを始めるときは勇気が必要なんですね。みなさんは無事に大きな一歩を踏み出したわけですが、インターンを始めたあとはどうですか?焦ってやり始めたインターンでは、思い描いていた通りの仕事や成果、成長は感じられたでしょうか。 



長沼:入ったあとの方が大変でした。インターンとして入社したあと、まずはある程度勉強してから実際のコードを見させてもらうんですけど、そのコードは経験豊富な社員の方々が書いているので、最初は全く分からなくて。


水村:僕も全く同じで、実装されているアプリを入社してすぐに見せてもらったのですが、何も分からず「暗号だ」と思いました(笑)。でも、インターンとして入ったからには会社に貢献できる人材になるまでしっかり成長しなければならない。そう思うと、「自分の出来なさにさらに焦った」部分はありました。


—— 事前に勉強をしたとしても、実務の中では通用しにくいということですね。水村さんは、「インターン開始後にさらに焦った」そうですが、その後もインターンを続けられたの
はなぜでしょうか。





水村:開発部の社員の方々が作ったものを見て、はじめは焦るばかりでした。しかし、いつまでもできないままでは、せっかく勇気を出してインターンに参加した意味がないと思い、「会社にとってのプラスを生み出さなければ」と使命感が芽生えたんです。


インターン生がいただくお給料は、「会社からの期待値」とも捉えられます。なので、早くその期待に応えなくてはと強く意識するようにしました。


—— なるほど。「お金をいただく」意識が、成長意欲をかき立てたのですね。長沼さんも、同じ開発部として会社からの期待に応えなければいけないと感じましたか?





長沼
:もちろんです。水村くんが言うように、大学の授業で学んでいるだけでは給料が発生しないので、その分責任感も芽生えません。


また、「程よい緊張感」があることも、未経験からここまで成長できた要因の1つです。僕はプログラミングの学習サイトを利用して独学をしていましたが、インターンでは周りに優秀なスキルや経験を持った社員の方がいます。そういった環境の中にいるだけでも、「成長に対する姿勢」が変わってくると思うんです。これは、エンジニアやデザイナーだけでなく、どの仕事にも共通します。 


—— インターンを通じて、技術面だけでなく成長に必要な姿勢も学んだのですね。伊藤さんは、「学生時代に何も頑張ったことがなかった」とおっしゃっていましたが、インターンに参加して変化した点はありますか? 





伊藤
:まさに、「新しいことに挑戦する力」が身についたと思います。ベンチャー企業では、自ら能動的に成長していく姿勢が求められますが、その反面で「分からないことを気軽に聞ける雰囲気」がジオサインにはあるんです。


私たちの周りには、分からないことを丁寧に教えてくださる社員の方々がたくさんいるので、「失敗を恐れずに踏み出すこと」へのハードルが高くありません。なので、以前と比べて何事にも挑戦していく姿勢が身についたと思います。


——「会社の環境」も、インターン生の成長に作用しているわけですね。


伊藤:そうですね。あとは、「促す」ことも重要だと思います。ジオサインの成田さんは、インターン生に課題を与える際に「これやってみたら?やるなら自分で考えてみてね。そのかわり、わからないことがあったら僕にも社員にも何でも聞いていいから。」と伝えるんです。良い意味で放任主義なので、インターン生がどんどん「主体的」になっていくのだと思います。

私たちは、こうして変わった。長期インターンがくれた変化と成長


—— 最後に、ジオサインのインターンで学んだことを今後どのように活かしていきたいかについて、お一人ずつお伺いさせてください。


水村:このインターンを通じて、プログラミングスキルはもちろん、「主体的に考える」姿勢が身につきました。この経験を活かして、成長意欲を高く持って残りの学生生活を過ごしていきたいと思います。


「与えられたことをこなすだけでは組織的な成長は望めない」と、ジオサインの人たちを見ていて感じました。なので、自分がやりたいと思ったことがあったらすぐに行動に移し、周りの人を巻き込みながら挑戦していければと思います。


長沼:僕は、チームワークの重要性をこのインターンで学んだので、関わる人たちを大事にしていきたいと思います。今までは、「自分さえ能力を上げていければいい」と思っていたのですが、このインターンを通じて僕自身色々と支えてもらい、またインターン生同士で刺激を受けながら成長ができて楽しかったです。


一方で、僕が周りに与えられることもあって、それが自分のやりがいにつながっていました。これまでの独学と違った喜びに気づけたので、今後もチームの意識を忘れずにしていきたいと思います。


伊藤:私がこのインターンで得た経験で一番大きいのは、「新しいことに挑戦する姿勢」です。今までは、新しいことに挑戦するのが怖くて何もしていませんでした。でも、そんな自分が変われたのは、気軽に相談ができるジオサインの環境があるからです。これからは就活が始まるので、業界や職種を選ぶ際も「やったことがないから」と諦めるのではなく、新しい道にどんどん挑戦していこうと思います。