就活生は知っておきたい!電話をかける前に気をつけるべきこと




就活中は企業や会社に電話する機会が多くあります。でも、今の学生のほとんどはメールやSNSをコミュニケーションの主な手段としていますから、電話応対に慣れていません。
でも、就活生が電話をかける時にマナーをわきまえていないと、恥をかいたり、最悪の場合は評価を落としたりする可能性があります。ですから、電話をする時の注意点をあらかじめしっかり把握するようにしましょう。電話をかける前の準備が非常に大切になります。

メモを用意しよう

電話は、口頭でのコミュニケーションなので内容が記録に残りません。ですから、内容を書き残すことができるようにメモ帳やスケジュール帳をあらかじめ手元に用意してください。

この点、スマホやタブレットのアプリにメモする就活生もいるかもしれません。それに慣れているのであれば問題ありませんが、不慣れな場合はアプリを起動させるのに手間取ったり間違って関係のないボタンを押したりしてしまうなどの事態が考えられます。ですから、メモ用紙に直接ペンで書く方が確実です。

話の要点を整理しておこう

「電話することは相手から時間をいただくことだ」ということを忘れないようにしましょう。要領を得ない話し方は不必要に相手から時間を奪いますし、スマートではない印象につながります。要点を頭の中で整理しておくか、メモに書き出しておくことによって、話をスムーズに進めることができるでしょう。

静かなところを選ぼう

周りがうるさい所で電話すると、相手の声が聞き取りにくかったり、相手側が自分の声を聞き取りづらかったりすることがあります。尚悪いことに相手の声が小さい場合には、全く聞き取れないということもあります。静かな場所で電話するようにしてください。さらに言えば、電話した時には静かでも電話している最中にうるさくなる場合があります。騒音が途中で発生する可能性がないところで電話しましょう。

夜?土日は大丈夫?時間帯に注意しよう
電話をかける時間帯にも気をつけるようにしましょう。
例えば、会社の終業時刻(18:00など)を超えてから電話するのは避けましょう。そもそも、その時間帯には担当者が不在であることが多いですし、つながったとしても遅い時間に電話するのは失礼にあたります。
ですから、夕方の遅い時間や夜に電話をするのは避け、翌日に電話するようにしましょう。
ただ、その場合も就業開始直後は避けた方が良いです。社員は朝礼や朝のミーティングなどで忙しくしているからです。就業開始時刻プラス1時間程度を目安にしましょう。

また、就活生にとっても時間を取りやすいタイミングである昼休みの時間帯(12:00~14:00)に電話する人がいますが、急ぎの要件でない限りそれはやめましょう。担当者は不在であることが多いですし、つながったとしても休み時間をその人から奪ってしまうことになります。

月曜日の午前中に関しては注意が必要です。休日明けは休み中に蓄積した業務で会社は慌ただしくしている場合がありますので、月曜日に電話する場合には11時以降または午後にした方が無難です。

土日は企業の休業日ですから避けましょう。土日を営業日としている企業もありますが、その場合でも人事部などの管理部門はお休みとなっているケースが多いですから、担当者は不在の可能性が高いです。

余裕のある時間を選ぶ

電話は予想以上に時間がかかる場合がありますから、授業やゼミの開始時時間の直前やアルバイトのシフトの直前などにかけるのは賢明ではありません。急いでいたり焦ったりしている様子というのは電話を通して相手に伝わってしまいます。余裕のある時間を選びましょう。


就活時の企業への折り返し電話のかけ方


就活中、企業側から電話があることもたくさんあります。でもその時には出られず、折り返しで電話する場面も多々あることでしょう。ここで、就活にふさわしい折り返し電話の流れを見てみましょう。

1 挨拶と名乗り+折り返し電話であることを伝える
2 担当者へ取次をお願いする
3 担当者に挨拶と名乗り
4 要件を伝える
(※いきなり要件から入らず、挨拶して名乗ることを忘れずに)
5 お礼と挨拶


今すぐ使える!企業からの電話に折り返す際の例文


企業への折り返し電話の流れを見ましたが、実際にはどのような表現や言い回しを用いたら良いのか知りたいという就活生も多いことでしょう。ここで、就活生に役に立つ折り返し電話の例文をご紹介します。



1 挨拶と名乗り+折り返し電話であることを伝える

・挨拶:
「こんにちは、お忙しいところ失礼致します」
「こんにちは、お忙しいところ恐れ入ります」
※事情で、朝にかけたり夜にかけたりする場合には「朝の早い時間帯に失礼致します」や「夜分遅くに失礼致します」などの文句を用いることもできます。

・名乗り:
「私、〇〇大学〇〇学部の〇〇(フルネーム)と申します」

・折り返し電話であることを伝える:
「先程、人事部採用担当の〇〇様からお電話をいただき、折り返しお電話させていただきました」

2 担当者へ取次をお願いする

「恐れ入りますが、〇〇様にお取次ぎをお願いできますでしょうか」
「恐れ入りますが、採用担当の〇〇様はいらっしゃるでしょうか」

3 担当者に挨拶と名乗り

「お忙しいところ失礼致します。○○大学〇〇学部の○○(フルネーム)と申します」

4 要件を伝える

「先程はすぐにお電話に出られず申し訳ございません。お電話をいただいたご用件を伺いたく、折り返しのご連絡をさせていただきました。ただいま、お時間はよろしいでしょうか」

ここで、電話に出られなかったことについて一言お詫びを添えるのが、相手に悪い印象を与えないための大切なポイントになります。また、今の時間で都合が良いかかどうかを尋ねるのも相手に気遣いを示す重要な方法です。

5 お礼と挨拶

「お忙しいところ、ありがとうございました。では、失礼致します」

挨拶をしてから電話を切りましょう。電話を切る際は、目上の人が電話を切るのを待つのがマナーです。就活生は常にそうする必要がありますね。相手が電話を切る音を確認してから電話を切るようにしましょう。



担当者が不在の場合


ちなみに、折り返し電話をしたものの、担当者が不在だったということもあります。その場合は「〇〇様は何時ごろにお戻りでしょうか」と述べて、いつ戻るのかを尋ねてみましょう。
戻ってくる時間を教えてくれた場合には、「ありがとうございます。では、〇時頃にこちらから再度ご連絡させていただきます」などと言えます。もし、戻る時間がわからない場合には、単に「ありがとうございます。またお電話差し上げます」と述べて、折を見てまた電話するようにしましょう。

ちなみに就活生に対しては「担当者は〇時ごろ戻るが、戻り次第電話をかけ直させる」と言ってくれる場合も多いかもしれません。その場合でも「ありがとうございます。こちらからも〇時ごろにお電話致します」と述べて、こちらから電話をかけた方が良いでしょう。


最後に


今回は、就活生が電話をかける前にするべきことや、折り返し電話のマナーについて見てきました。電話応対は試験ではありませんので、それによって選考が決まることはありません。ですから、就活生は電話する時に過度に緊張する必要はありません。ただ、あまりに対応が悪いと、選考に直接影響する可能性があります。また電話のマナーや折り返し電話の仕方を身につけておくことは社会人になってからも非常に役立ちます。ですから、そのマナーに関する知識を身につけて就活中に実践するようにしましょう。