就活生の多くが気になっていることの一つに、インターンシップがあります。インターンシップとはよく聞く言葉ですが、実際に参加することに意味はあるのか気になっている就活生も多いと思います。

なんといっても就職活動は時間との戦いです。
自己分析や企業分析、説明会への参加、エントリーシートの提出、面接、等といった多くのことをやらなければならず時間は常に足りない状況になってしまうでしょう。

そのような中で、意味がなさそうだからインターンシップに参加しないと考えている就活生もいると思います。インターンシップに行かないという選択はありなのでしょうか? また、本当にインターンシップへの参加は意味がないのでしょうか? 

今回は"インターンに参加する意味"から"行かない"という選択に関して説明します!


【目次】
1.インターンシップへの参加はしたほうが良い?
-インターンシップは意味がない?
2.インターンの種類ごとに目的は違う!
-短期インターンとは?
-長期インターンとは?
3.インターンに行かなくても本選考は大丈夫?


インターンシップへの参加はしたほうが良い?

就職活動を行っていく上で、インターンシップへは参加しておいたほうが良いのでしょうか。

今後の本選考に進むにあたって採用には直結しないという意見や、インターンシップ参加者の方が本選考も有利に進むという意見等、様々な話を聞いたことがあると思います。
実際のところどうなのかについて考えてみましょう。

インターンシップは意味がない?

インターンシップとは企業に行って社員に教わりながら就業体験をすることです。社会人として今後活かしていくことのできる能力が得られたり、多くの人と出会うことができたり、面接でもインターンシップのエピソードを話すことができたりと、いろいろな話を聞いたことがあるかもしれません。

しかしながら、インターンシップに行く必要はないという考えも聞くことがあります。インターンシップは意味がないものなのか気になっている就活生も多いと思います。本当はどうなのでしょうか。

インターンに参加することでその後の企業研究がやりやすくなったり、今まで考えていなかった部分に目を向けることができたりする等、決して全てが無駄になるとは言えません。参加するインターン生の姿勢次第とも言えるでしょう。

インターンの種類ごとに目的は違う!

インターンには種類があります。
「インターンは意味がない」と言い切ってしまう前に、それぞれの種類の違いや目的を考えてみましょう。

まず下の表を見てみて下さい。


インターンには、大きく分けて短期インターンと長期インターンがあります。

その違いは単に短期・長期という期間の差だけではありません。内容や目的にも大きな違いがあるのです。


短期インターンとは?

短期インターンは1~5日間ほどの短期間でのインターンシップを指します。
内容としては一般的な企業説明会よりも深い情報を知れる説明会や、社員との座談会、短時間でのグループワークを行う企業がほとんどです。

そのため、短期インターンの目的は主に「企業理解」であるといえるでしょう。

長期インターンとは?

一方、長期インターンは1ヶ月以上の長期間企業で実際に業務を行うインターンシップのことです。
短期インターンとの違いは、企業理解と同時に、「自己分析が深まる」ことです。

実際に企業で社員同様の仕事をするのですから、「自分がどんなことに適性があるか・やりがいを感じるか」「自分が将来やりたいことは何か」「どんな環境で働くとモチベーションが上がるか」といった企業選びの軸や将来のキャリア観が見えて来るのです。


以上のように、短期・長期インターンはひとくくりに「インターンシップ」といっても、その内容や目的、得られるものが大きく異なります。

ですから、すでに興味があり就活でもエントリーを検討している企業には企業理解のための短期インターン、自己分析を深めて将来のキャリアについて考えたい場合は長期インターンと、両方を組み合わせることによって有意義なものにできるといえるでしょう。

また、志望する業種や職種が決まっていない段階でのインターンシップなら意味が無いから行かなくても大丈夫という考えを持っている方もいますが、そういう段階だからこそインターンシップに参加することで自分の希望が見えてくる可能性も高いです。

なかなか文字だけ見ていても実際に自分が働くイメージは掴みにくいものです。そのようなときに、インターンシップにいろいろ参加して自分の将来について考えることはとても意味があると考えられます。

インターンに行かなくても本選考は大丈夫?

では、インターンと本選考の関係はどうなっているのでしょうか。

例えば、1dayインターンシップに参加したからすぐに本選考での採用が決まるということはありません。しかしながら、インターンシップの経験は意味がなく、行かなくても大丈夫なものなのでしょうか?

インターンシップはワンデーのものだとしても、多くの社会人の方々と関わることができます。期間が短ければ積極的に自分から関わることも必要になりますが、実際に企業で働いている社会人の方とお話できるのはとても良い経験になります。

これをただ話をしただけだと捉えてしまうような姿勢のインターン生にとっては短期インターンシップは特に、あまり意味を感じないかもしれません。社会人としての能力がすぐに上がるわけではないことが多いためです。

しかし、積極的に学ぶ姿勢のあるインターン生にとっては、1dayインターンシップといえども行ったほうが良いと考えられます。

文字だけではわからないような社内の雰囲気や業務風景を生で見ることによって得られることは多くありますし、同じ企業を志望する他の就活生たちとのグループディスカッション等のプログラムは自分の考え方の幅を広げる大きなチャンスです。

具体的に行きたい企業が決まっているからそれ以外のインターンシップには行かなくても大丈夫と考えている方もいるかもしれません。

しかし、同業他社を中心に、いくつかの企業での就業体験をしておくことで第一志望の企業を受ける際にも有利になりやすいです。

インターンシップに参加した上で行う企業研究は深い内容まで掘り下げたものになりやすく、面接やエントリーシートでもその経験はアピールすることができます。そのことからも、インターンシップには行っておいたほうが良いと考えられるのです。


まとめ

インターンの内容や、目的・得られるものについては理解できたでしょうか。
ぜひ積極的な姿勢を持ってインターンに参加し、限られた時間を有意義に活用しましょう。