就活中、「あなたの長所を教えてください」は、面接でよく聞かれる質問の一つでしょう。企業側は、応募学生の長所を聞き、企業に合っているかどうか、入社した場合活躍できる人物であるかどうか判断しています。ですので、長所は何か聞かれた際には、面接官に採用したい!と思わせるように、うまく答える必要があります。
今回は、そのような重要な長所の答え方や使える例文について、説明していきます。

「長所」を答える際に気をつけるべきポイント

自分の長所を面接官に響くように答えるために、気をつけるべきポイントがいくつかあります。

・最初に結論を言おう

「あなたの長所を教えてください」と聞かれた際には、まず、「私の長所は~です。」と結論から述べるようにしましょう。面接とはコミュニケーションを取ることです。聞かれた質問に答えることが基本であり、長所は何か聞かれているのであれば、まず長所は何かを答えるようにしましょう。
また最初に、長所が何かわかっている方が、その後の話の理解が早まります。面接官にしっかり理解してもらうためにも、最初に結論を述べるようにしましょう。

・根拠があるかどうか

「私の長所は~です。だから御社で活躍できます。」と言われても、面接官にあなたの良さは伝わらないでしょう。面接官ははじめて合う人であり、あなたのことを以前からよく知っている人ではありません。たとえ「私の長所は~です」と宣言したとしても、面接官の方は「本当にそうなの?」と思ってしまうでしょう。ですので、長所をいう際には、「私の長所は~です」ということへの「根拠」もつけて言うようにしましょう。

■では根拠を言うにはどうすればいいの?

その長所を身につけるきっかけや、その長所を活かした経験など、自分のエピソードを交えて話すようしましょう。自分の長所は、生まれた瞬間から身についていたものではありません。何がきっかけで、どういう経験をしたから身についたのか、その長所を活かして何をしてきたのか、自分の過去の経験を振り返ってみましょう。

・その長所が仕事上で役立つものかどうか

また、根拠を付けて長所を伝えられたとしても、その長所が仕事をする上で役に立つものでない場合、企業側に魅力的には映らないでしょう。
例えば、「明るい」などの性格は、人として立派な長所です。一緒に仕事をするのであれば、暗い人よりも明るい性格の人と働きたいと思うものかもしれません。しかし、「私は明るい性格です」と宣言されたとしても、入社後活躍している姿をイメージするのは難しいでしょう。面接ノ場で、長所を聞かれた際には、仕事に結びつく、仕事で活かせる長所を伝えるようにしましょう。

・簡潔にわかりやすく答えられているかどうか

また基本的なことではありますが、面接では、簡潔にわかりやすく答えることを心がけましょう。
長所に関して内容がしっかりしていても長々話していては、聞く側にとっては、「この人は結局、何を伝えたいのだろう?」と思われてしまうかもしれません。また、面接官も人間であり、一日に数多くの学生と面接をしています。長い・わかりにくいと思った話は、内容が十分に耳に入ってこないかもしれません。長所に関してだけでなく、面接で質問されたときには、簡潔にわかりやすく答えられるように準備していきましょう。

効果的な長所のアピールの仕方とは【例文つき】

・素直さをアピールする場合

「素直さ」は、仕事において大切な素質です。なぜなら、自らの失敗やミスを認め、そこから学び成長できる人物というのは素直な人であるからです。仕事をする上で、失敗やミスはつきものです。失敗を経て成長できる人間が企業では重宝されます。

【素直さをアピールする例文】

私の長所は素直さです。自分の失敗や人からの指摘を素直に受け止め、吸収することで次に活かすことができます。学生時代に、塾講師のアルバイトを行っていました。自分が知っていることであっても、相手に理解してもらうことは難しく、最初のうちは、うまく教えることができずにいました。そこで、私は生徒に素直に自分の教え方についてどう思うか尋ねることや、先輩にアドバイスをいただき、自分の教え方を見つめ直しました。その結果、教え方が改善され、生徒の成績も大きく伸びました。このことから、人からのアドバイスを吸収し、自分の成長につなげることの大切さを学びました。入社後も、この強み活かし、成長し貴社で活躍できるよう努める所存です。

・協調性をアピールする場合

仕事は多くの場合、一人でするものではありません。他の社員や上司、部下と協力して仕事をしていく必要があります。その上で、「協調性」は重要な要素であるでしょう。仕事を続ける上で、仲間と協力していい結果を出せる人物は大切になってきます。

【協調性をアピールする例文】

私の強みは協調性です。この強みを活かして、チームの仲間と協力し、一つの目標に向かって努力することができます。私は大学で、バンドサークルに所属しており、新歓活動の責任者を担っていました。今年は○人の新入生に入会してもらうことを目標に、同期全員をまとめ、新勧活動に励んでいました。しかし、実際○人の新入生を集めることは難しく、高い目標を前に数人の同期のモチベーションも下がっていました。そこで、私は、同期の結束力を高め一つの目標に向かうために、同期を集め、話し合う機会を設けました。一人一人が考えをいうことを促し不満や問題を解消し、再度目標を掲げる根拠を含めて確認しました。結果、一つ目標に向かって全員で努力し、最終的に、○人の新入生に入会してもらう事ができました。このように、私は、人と協力して目標を達成することができます。入社後もこの強みを活かして、チームではたらい、結果を残すために尽力したいと思っております。

・粘り強さや忍耐力をアピールする場合

仕事は、いつでも楽しいものではありません。ときには、つまらない作業を繰り返す必要もあります。ですので、粘り強さや忍耐力があるという長所は企業に魅力的に映るでしょう。

【粘り強さ・忍耐力をアピールする例文】

私の強みは、粘り強さです。私は高校に補欠合格で入学しました。上位を目指し、具体的な一週間の勉強計画を定めコツコツ勉強しました。結果として、高校卒業時には一位まで上りつめました。また大学では、スキーサークルに所属し、初心者でスキーを始めました。スキー検定一級の取得を目標とし、冬場は2ヶ月間スキースクールに住み込みながら練習しました。しかし1回目の一級検定で、合格点に大きく及ばず、不合格になりました。しかしそこで諦めずに、インストラクターの方に協力を願い、ビデオを用い滑りの分析、見直し、陸上・雪上練習を徹底して行いました。結果、翌年一級を取得できました。私は、このように困難があっても粘り強く努力し目標を達成することができます。この強みを活かして、御社でも失敗を乗り越え高い目標に向かって邁進していきたいと思います。

最後に

いかがでしたでしょうか。面接でよく聞かれる質問、「あなたの長所を教えてください」ですが、選考突破するにあたって十分に対策をする必要があります。是非参考にしてみてください。