インターンとアルバイトは、「働いて、対価(お給料)をもらう」という意味では似ていますが、そもそもまったく異なる概念です。アルバイトは本業や学業のかたわら、収入を得るための仕事をすること。一方でインターンは、「学生が自己の適正を把握する、あるいは仕事の内容を理解するために、在学中に一定期間に企業内で就業体験を行うこと」を意味します。また雇う企業側が新卒採用を意識してインターン採用している場合もあります。

 

目次

【1】インターンは能力(評価)を稼ぎ、バイトはお金を稼ぐ場所

【2】アルバイトは“額”に、インターンは“脳”に汗をかく

【3】アルバイトは“時間”に、インターンは“自分”に価値がつく

【4】InfrA編集部おすすめの長期インターンを紹介

【1】 インターンは能力(評価)を稼ぎ、バイトはお金を稼ぐ場所




インターンとアルバイトの概念の違い

言葉の語源をたどると、アルバイトは、「本業や学業のかたわら、収入を得るための仕事をすること。また、その仕事をする人」と定義されています。つまり、お金を得る手段です。

一方インターンは、「Internship」の略称で、「学生が自己の適正を把握する、あるいは仕事の内容を理解するために、在学中に一定期間に企業内で就業体験を行うこと」を意味します。

もちろんアルバイトでも、仕事の適性を把握したり、仕事の内容を知り、技能を身につけたりすることが可能です。ただ、そもそも「お金を得る手段」なので、「就業体験によって自己理解をする手段」であるインターンとは、位置付けが違うのです。

アルバイトはオペレーションの一部のみの仕事にしか従事できないのに対し、インターンは能力に応じてよりより広い業務に従事することができます。つまり、頑張り次第で、アルバイトよりも能力を高めていける可能性があります。

また、企業によってはインターンを「選考」として捉えているケースも少なくありません。インターンでの活躍が本選考での内定につながるケースもあるため、便宜的に「インターンは能力(評価)を稼ぎ、バイトはお金を稼ぐ場所」と覚えておくと分かりやすでしょう。

【2】アルバイトは“額”に、インターンは“脳”に汗をかく



インターンとアルバイトの業務の違い


続いて、インターンとアルバイトの「業務の違い」についても解説します。

一言であらわすなら、「アルバイトは額に、インターンは脳に汗をかく」。どちらが良いということもありませんし、アルバイトでは全く頭を使わないということもありませんが、基本的にアルバイトの業務は「お客様をご案内し、注文を伺い、料理を出し、後片付けをし、次のお客様をご案内する」といったマニュアル通りに行動することが求められます。

一方、インターンは「脳に汗をかく」ことが求められます。なぜなら、先述したように、そもそもインターンには、キャリア形成の一環であるという特色があるからです。

東京大学が使用するキャリアデザインの教科書『 未来をつくるキャリアの授業 』では、自分が向いている職業を探す一つの手段として、インターンが紹介されています。

つまり企業側も、インターンとしての仕事には、キャリアにつながる業務を設けていることが大半です。社会人(正社員)同様に働く機会が得られるので、「マニュアル通り」ではなく「成果を出す」行動が求められます。

繰り返しますが、すべてのアルバイトがマニュアルに基づいた行為のみしか求められないわけではありませんし、すべてのインターンがキャリア形成の一環につながるとは限りません。ただ、傾向としてそうした事実があるということです。

そうした一事例として、InfrA編集部が過去に取材した、株式会社キネカのインターン生・渋井さんの インタビュー を紹介いたします。


アルバイトでは、物足りなさがあったんですよね。もっと言えば、「物足りなさ」では語りつくせない「虚無感」を感じるほどです。 

たとえば、他では通用しないであろう「店独自のマニュアル」を覚えることが何より大事でした。でも、大事なのは「マニュアルを覚えること」ではなく、「どのように仕事をするのか」のはずです。お店の方針に、違和感を感じていました。 

次第に、なんのために働くのか分からなくなりました。勤務時間中の説教は仕事をしていないのに時給が出る。ボーナスタイムだと思っていたくらいです(笑)。



過去にアルバイトをした経験をお持ちの方にも、渋井さんと同じように感じたことのある人がいるのではないでしょうか。

大半のインターンには、アルバイトのように細かなルールやマニュアルがありません。だからこそ、インターンの場で求められている人材は「マニュアル通りに動く人材」ではなく、「自分の頭で考えて動ける」力を持った人です。

そして、その力こそが皆さんが将来どこかの会社へ入社したときに、求められる力なのです。

身体の代わりに頭を使い、脳にたくさん汗をかく。大変だと感じる場面は多いですが、本気でインターンに取り組めば、絶大な成長を得られることは間違いありません。

以上が、「インターン」と「アルバイト」の本質的な違いです。どちらをするにせよ、自分の目的にしっかりと合った仕事を見つけることが大事です。アルバイトを頑張るのも立派なことですし、インターンももちろん同様です。また、時間を調整して両立してみてもいいかもしれません。

インターンはオペレーション作業が少ないので、アルバイトに比べて時間の拘束がありますが、週2日から応募できるインターンも少なくありません。自分にぴったりな学生生活の過ごし方を探してみてください。


【3】アルバイトは“時間”に、インターンは“自分”に価値がつく



上述した通り、インターンは自分を大きく成長させるチャンスと言えますが、その成長や出した成果にきちんと対価が支払われることも大きな特徴のひとつでしょう。

代表的なバイト先として飲食店を例に挙げれば「どのお客様に対して、どのスタッフが対応しても」“均一のサービス”になるように経営しています。大げさに言ってしまえば、必要最低限の働きをしてくれる人であれば誰でもいいのです。

アルバイトでは「その人」に対してではなく、「その人が使った時間」に対して給与が支払われます。誰がその仕事をしたか、ではなく、その人がどれだけの時間その仕事をしたか。

アルバイトにも「昇給あり」のが求人がありますが、アルバイトでの「昇給」は1時間あたり数十円程度の上昇がほとんどでしょう。どんなに高くても、せいぜい300円以内に収まるのは、時給は「最低限の賃金」を保証するものであり、アルバイトに求めているものは「最低限の働き」だからだと思います。

しかし、インターンには「インセンティブ」があるケースもあります。最低限を保証する時給に加え、自分の出した成果には、きちんと価値がつくのです(実際に、数十万円のインセンティブをもらったことのある学生も知っています)。

また、そのインセンティブは「お金」に限ったものではありません。社長の近くで働く経験、学生ながら経営会議や商談に同行する経験、そこで得られる人とのつながりなど、社会人としてしか得られなかったはずの経験を手にすることができるのです。

長期インターンを募集している企業の多くはスタートアップやベンチャー企業ですから、社長との距離が近く、直にコミュニケーションをとることができます。この「自分の価値を自分で売る」体験は、アルバイトにはない、長期インターンの特徴といえるでしょう。



【4】InfrA編集部おすすめの長期インターンを紹介


最後に、記事を読んでくださった皆様に、長期インターンに詳しいInfrA編集部が厳選した企業をご紹介します。

デロイトトーマツベンチャーサポート株式会社の長期インターン 


デロイトトーマツベンチャーサポートは、 世界最大手のコンサルティングファームであるデロイト・トウシュ・トーマツにおいて、2,500社を超えるベンチャー企業の戦略立案支援、販路拡大支援、資金調達支援を行っています。

「ベンチャー経営者とのミーティングに同席」 、「ベンチャーイベントの企画・運営」など、将来ベンチャー経営に携わったり、新規事業の立ち上げに関するスキルを学びたい学生にぴったりです。


株式会社Loco Partners(KDDIグループ)の長期インターン


ロコパートナーズは、旅行会社の中でいま最も注目される企業の一つです。全国から満足度の高い一流ホテル・旅館を厳選し、どこよりもお得に宿泊をすることができる宿泊予約サービス「Relux」を運営しており、現在はKDDIグループです。公式アンバサダーにプロサッカー選手の香川真司選手が就任していることからも、その注目度の高さが伺えます。


株式会社メドレーの長期インターン 


株式会社メドレーは、「医療ヘルスケア分野の課題を解決する」というミッションを掲げ、医療 × IT のビジネスを展開しています。社内に常勤の医師が、ビジネスサイドでもGoogleやリクルートなどの有名企業や、弁護士や会計士などそれぞれの第一線で活躍してきたメンバーが集結しています。

医療の最先端を学べる環境のため、将来医療関係で働くことを目指してい学生におすすめです。医師 × 経営者 の経歴を持つ人材も増えているので、変化する医療市場を自分の目で見て、キャリアの参考にして見てはいかがでしょうか。



そのほかにも、さまざまな優良企業の長期インターンがあります。企業をチェックして、自分にあった長期インターンを見つけてみましょう。 



「どちらかが優れている」ということはありませんが、アルバイトは時間の融通が効きやすいため、多くの大学生が経験します。

しかしインターンは、内定率も低く、その経験自体が稀有です。また、インターンをきっかけに、実力をつけながら広い視野を手に入れることもできます。

「自分の可能性を広げてみたい」と考えている大学生の皆さんは、ぜひインターンに挑戦してみましょう。