近年ではインターンシップの人気はどんどん高まっており、応募者も増え続けています。たくさん応募者がいると企業側もいろいろな選考をしなければならなくなりますが、便利なのはWEBテストでの選考です。WEBテストでの選考は点数が出るためやりやすいためです。
勉強が苦手な就活生にとっては、書類選考や面接選考よりもWEBテストが苦手だという方もいると思います。しかしながら、WEBテストは普通の人が解けないような超難問は出てきません。対策をしっかりすることで、その分ちゃんと点数が取れるように作られているのです。
したがって、企業側としては自分の会社にインターンシップに来るために、基本的な勉強をコツコツするくらいのやる気や忍耐力があるかどうかがわかる選考方法なのです。そのようなことができる人材にインターンシップに来てもらったほうが、たくさんのものを得て帰ってもらえると思うのは当然だと考えられます。そのような重要なWEBテストでしっかりと合格するために、対策を入念に行うようにしましょう。

■インターンシップは就職に有利になるのでしょうか?解説します

WEBテストは必ずある?

 インターンシップの選考において、WEBテストは必ず含まれるものなのでしょうか。答えは、必ずというわけではありません。むしろ、インターンシップの選考でWEBテストを経験したことがあるという就活生は少ないという話もあります。比較的、大企業ほどインターンシップの選考においてもWEBテストを利用しているようです。応募者がかなりの人数になるので、それを先行するには都合が良いのでしょう。エントリーシート等の応募書類に目を通す時間を少しでも短縮するために行われている意味合いが強いです。
 そのように、書類選考の一部という位置づけですが、力を抜いて良いわけではありません。WEBテストは受験者の点数がハッキリ出るため、基準ラインを超えることができなければそこで落ちてしまうことになります。したがって、WEBテストがあった場合に困らないようにするためにも、毎日地道に対策をしておくことが重要です。

WEBテストはどのようなものがある?

玉手箱

 自宅で受験するタイプのWEBテストでは一番のシェアを誇っているのが、玉手箱という試験です。これは、大手企業や人気企業を中心に幅広い企業で行われています。紙媒体のテストであるCABやGAB等で知られているSHL社のものです。就職活動を行っていると出会う可能性も高いので、対策しておいたほうが良いでしょう。
 玉手箱は、能力テストと性格テストの二つから作られています。能力テストは計数3種類、言語3種類、英語2種類の問題形式が存在しており、企業ごとに違った組み合わせで行われるのです。
 玉手箱のWEBテストでは同じ問題形式においては1種類の問題が出題され続けます。例えば、計数の分野での図表の読み取りでは、図表を見て数値を読み取り計算問題を解くということを29題行うのです。言語の分野でも同じく、1種類の問題のみが出題され続けてゆきます。そして、1問あたりに取り組むことができる時間が長くありません。実際に解いてみると時間が足りなく感じる方も多いようです。事前に対策をして全ての問題形式の練習を重ねておいて、短い限られた時間の中でも素早く効率良く問題回答を進めてゆくことが必要になります。
 玉手箱では今までの勉強ではあまり出会うことのなかったような問題形式が出題されることもあるので、対策をしていない状況で受けることになってしまうと戸惑う方が多いです。インターンシップの選考で玉手箱を行うことになっても自信を持って問題を解けるように、しっかりと対策をしておきましょう。

WEBテスティング

 WEBテスティングというと聞きなれない方も多いかもしれません。これは、自宅で受験するタイプのSPIのことです。SPIの試験というのは聞いたことがある方も少なくないと思います。通常のSPIは会場に行って受けますが、WEBテスティングは自宅で受けるものなので自分のやりたい時間と場所で受験ができるので便利です。ただし、SPIの他の方式とWEBテスティングでは出題範囲が違うため注意しなければなりません。
 WEBテスティングでは、答えを入力しなければならない問題が多く出ます。言語分野よりも非言語分野の方がこの形式は多いです。入力しなければならない場合は、ゼロの段階から自分で解法を考えて答えを出さなければならなくなってしまうため、しっかりと対策をしなければなりません。対策をあまりせずに受験してしまうと、時間が足りなくなってしまう可能性が高いです。
 テストセンターで受験するタイプのSPIでは筆算をして答えを出さなければなりませんが、WEBテスティングでは電卓を使用することができます。したがって、電卓をスムーズに使えるように慣れておいたほうが有利です。
 また、他のSPIと違ってWEBテスティングに固有の特徴として、画面ごとに制限時間が設けられているという点です。今までの古いバーションだったSPI2のときには全体の制限時間の中でさえあれば問題を戻って確認したりすることもできましたが、今のSPI3になってからは画面ごとの制限時間ができたので、一度進んでしまうともう戻ることはできなくなってしまいます。 

TG-WEB

 まだそこまでのシェアはありませんが、有名企業や人気企業ではこのTG-WEBを採用しているところが増えてきました。ヒューマネージ社が行っています。TG-WEBは他の試験に比べるととても難しいとよく言われています。非常に難解で、今までの生活ではあまり見たことのないような問題まで出されます。難しい試験となると勉強時間がとても必要になるのではないかと心配に思う方もいるかもしれませんが、大丈夫です。TG-WEBの問題は、対策をしていなければほとんど正解はできませんが、しっかりと解き方を知っておけばその通りにすることですんなりと正解できると言われています。したがって、対策をすれば問題ありません。むしろ、対策さえすれば合格できるものなので、対策しない応募者と差をつけることができるので頑張りましょう。
能力テストの中の言語と計数は、従来型と新型の二つのタイプが存在しています。どちらを実施するかは企業それぞれの判断です。しかしながら、今の所は従来型を行っている企業が多いようなので、対策する際には重点的に行なってください。

Web-CAB

 CABというのは、コンピューター職のための採用テストです。我が国の情報処理・システム関連企業ではCABで選考を行っているところが多いと言われています。CABのWEBテスト版がWeb-CABです。
 Web-CABは他のWEBテストに比べると科目構成に特徴があります。法則性や命令表、暗号等といった科目があります。法則性とは、いくらかの図形の法則性を理解できているかを問われるものです。命令表では、10個の命令記号に従って図形を変化させることができるかという問題が出されます。そして、暗号では図形が変化していく様子から暗号の内容を読み取ることが求められます。このように、他とは違ってコンピューター職の採用のために特化したテストとなっているため、受けないまま就職活動を終える人もいるでしょう。コンピューター職を希望する就活生は、必ず勉強しておかなければならないWEBテストだと言えます。
 紙媒体のテストであるCABとWeb-CABの違いはあるのでしょうか。それは、CABの暗算がWeb-CABでは四則逆算に変わります。それ以外の科目は同じです。科目構成は同じなのですが、実は出される問題のレベルは異なります。Web-CABは紙で行われるCABよりもレベルが非常に高いと言われています。したがって、Web-CABを受験することになりそうな方は、早めにしっかりと対策をしておきましょう。 

WEBテストの対策は?

 以上、様々なWEBテストの特徴を紹介してきました。それぞれのWEBテストに有効な対策はどういったものなのでしょうか。それは、どのテストにも共通する内容です。何よりも有効となるWEBテスト対策は、それぞれのテストの特徴を理解した上で、毎日しっかりとテキスト等で問題演習をすることです。地道な努力の積み重ねで成果は出るので、インターンシップに参加するためにも頑張りましょう。

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