就活生は知っておくべき!会社説明会で質問する際の注意点

就活をしていれば会社説明会に行く機会が何度もあるでしょう。説明会では一通り企業側がメッセージを発信して最後のほうになると、「何か質問などありますか?」と学生に向かって投げかけられます。採用担当者に直接質問ができ、自分の顔と名前を出せるので企業との接点を持つチャンスと言えます。ただ、どういう印象を与えるかも質問の内容によって変わってきます。

まず、どんな質問が良いのか悪いのかを知る前に、質問の仕方について知っておきましょう。
流れとしては、手を挙げて指名された人がその場で立ち上がります。大学名と名前をハッキリ伝えましょう。名乗ったり質問をしたりする相手は、質問に答えてくれる人です。人事が横に立っていても、答えてくれるのが現場社員であればその社員に向かって挨拶をすればOKです。
質問は端的にしましょう。大事なことは、質問が一度でしっかり伝わることです。「結局なにが聞きたいの?」と思われないように、内容をまとめてから質問してください。基本は一回につき質問は一つです。あなたの他にも質問をしたい就活生はいますので、時間を取りすぎないようにしましょう。周りに気を遣えないようではいい評価は得られません。

就活生は知っておくべき!会社説明会で聞いてはいけない質問リスト

質問内容は基本的に自由です。しかし、厳密に言えば会社説明会でどんな質問をしてもいいわけではありません。せっかく質問をして積極性を見せることができても、NGな質問をしていてはマイナス評価になるだけです。そんな、説明会で聞いてはいけない質問について確認していきましょう。

・給料・残業・休日・福利厚生についての質問

■残業は月にどれくらいありますか
■休日は他社と比べて多いですか

特に多いのがこの手の質問です。働く上で気になることではありますが、説明会で質問するのはマイナス評価になります。事業のことや仕事のことを説明した後に、待遇や働く環境面を聞くと「あなたはそれが一番知りたいの?」と思われてしまいます。やはり質問では働く意欲を見せたいところ。待遇などは気になりますが、素直に聞いてしまうと印象は良くないでしょう。

・自分にしか当てはまらない質問

■○○大学の△△学部でも受けられますか
■私は○○が得意なのですが、御社で活躍できますでしょうか
質問の時間はあなただけのものではありません。個人的な質問は場にふさわしくありません。また、自己PRをすることもやめましょう。企業が好印象を持つことはありません。

・説明会で話したことを質問する

■御社の強みはなんですか
説明したことを質問すると、話を聞いていなかったと思われてしまいます。「御社の強みはなんですか」とテンプレートの質問がありますが、説明の中できっと話しています。強みというフレーズが出ていなくても、しっかり他社と比べての優位性や特徴については話しているはずなので注意しましょう。

・すでに質問されたことを質問する

自分の質問を考えることに集中して人の質問を聞いていなかったり、質問は違っても答えが同じ内容を聞いたりしないようにしましょう。

・調べればわかる質問

■従業員数は何名ですか
■売上推移を教えてください
など、自分で調べればわかるデータなどを聞いてはいけません。説明会でしか得られない話を聞けるように質問をしましょう。

・答えに困る質問

■昨年の新入社員の方で離職した方はいますか
■女性管理職が少ない理由はなんですか
聞かれたほうが困ってしまう質問は避けましょう。マイナスなことを聞いても場が悪くなるだけです。雰囲気を悪くするような人は会社も欲しくありません。

・漠然とした質問

■会社のことを率直にどう思いますか
■新しい事業を始めるとしたら何をしますか
何も考えていなくてもできるような質問はやめましょう。漠然とした質問では、なにを知りたいのかがわかりません。

・意図がわからない質問

■○○さんは休日に何をしていますか
■もし海外に拠点を置くとしたらどこにしますか
といった、「それを聞いて何になるの?」と思われるようなことは聞かないでおきましょう。

・受け身の質問

■研修ではどのようなことを学べるのですか
■キャリアアップのためにどのような支援がありますか
といった質問は、NGとまでは言えませんが、会社に何かを与えてもらうことが前提の受け身な人だと思われる可能性があります。

就活生は知っておきたい!会社説明会で好印象を残す質問リスト

では、説明会における質問で好印象を残せるのはどんな質問でしょうか。良い質問のコツは、「答えやすく」「具体的であり」「相手が話したくなるもの」です。周りの就活生にも役立つような答えを引き出せることも好印象です。パターン別に質問リストを見ていきましょう。

・業務内容に関わる質問

■入社後はどのような業務から担当するのでしょうか
■一日のスケジュールを教えてください
■どんなことを心掛けて仕事をしているのでしょうか
■やりがいや達成感を感じられるのはどんなときですか
■仕事で一番大変だった経験はなんですか
業務について聞くことは、やる気を見せられるので好印象を与えられます。説明会に現場の先輩社員がいれば、より具体的な話が聞けます。大変だったことや仕事観を聞くと、多くの人が嬉しそうにたくさんしゃべってくれますし、リアルな声を聞くことができます。ただ説明会では人事の人が答えてくれることも多いです。現場の社員がいなければ、入社後の業務や一日のスケジュールなど、人事に向けた質問をしていきましょう。また、用意した質問の答えが説明の中ですでに出てきていたら、質問は再考しましょう。

・人物像に関わる質問

■どんな人と一緒に働きたいですか
■御社で活躍している人の特徴を教えてください
■ご自身が入社後に一番成長したと思う部分はどんなところでしょうか
これらはそのまま選考にも役立てられる質問です。会社が求めている人物像というのは必ずあります。一緒に働きたい人やこれまでに入社した人の特徴から、どんな人物を求めているのか確認してみましょう。その人が成長したと感じる部分は、企業が成長させた部分でもあります。求める人物像や社員に求める成長については、企業としても伝えておきたい事柄です。

・会社選びについての質問

■入社してよかったと感じることはなんですか
■就職活動ではどんなことを大事にしていましたか
先輩社員の就職活動の話は役に立ちます。実際に社会に出て働いているので、説得力のある話を得られるでしょう。また、入社してよかったと感じることは、その企業の魅力ということです。働くことへの熱意や違った面から魅力を探るという点で印象が良いです。

・職場の仲間についての質問

■一緒に働いている職場の方々についての印象を教えてください
■職場の仲間とはどんなコミュニケーションをとっていますか
答えから社風がわかる質問です。「みんな個性的でおもしろいですよ」「意外とおとなしい人が多いんですよね」「職場は結構会話が飛び交っていますね」「仕事中にあまりしゃべることはないけど、助け合いの風土はありますよ」など、答えてくれるでしょう。一緒に働く人や社内の雰囲気は気になるところであり、質問することで実際に働くイメージができます。担当者としても、風土や雰囲気を知ろうとしてくれることは嬉しいものです。

まとめ

説明会で的確な質問をすることで、好印象を与えることもできます。ただ、質問の時間は就活生のアピールタイムではないので「目立つぞ!」という姿勢はやめましょう。質問に答えてもらった話は今後の就活で役立たせていくようにしましょう。その企業だけでなく、同業界の他社に通じる話があるかもしれません。説明会での質問の時間は、せっかくの企業との接点なのでうまく活用してみましょう。