相山さん:プロフィール

慶應義塾大学商学部3年生。大学2年生の5月、ライフイズテックでのインターンから始まり、ビザスク、リクルートホールディングスのインターンへ参加。

「動かずに止まってしまうのが怖い」 刺激を求めてどこまでもアクティブに

ーー大学生活を一言で表すとなんですか?

「やりたいこと探し」ですかね。やりたいことで生きていく人生にしたい、とは思っていたものの、やりたいことはまだ見つかっていなくて。自分はこれに命を燃やしたい!と思えるものに早く出会いたくて、逆にまだ見つかっていないことに対してずっと焦りを感じてました。

実際、最近社会人のリアルな声を聞く機会が増えて、本当に自分の好きなことをやっている人は少ないことを知りました。そういったショックな真実を知ると、やはり「せめて自分は本当に好きなことに一極集中して生きたい」と思います。

ーー大学1年目はどんな生活を送っていたんですか?

「話すこと」が上手くなりたくて、そこに時間を使ってました。

夏までは英語の競技ディベートサークルに所属してました。ですがそのサークルで行うディベートは即興性が強く、話し方には注力できませんでした。なので、私の目的とは違うと感じ、ある大会で表彰台に乗ったタイミングでやめました。私が磨きたかったスキルは「話すスキル」であって、ディベートスキルではなかったんです。

ーーそれでは大学2年目も「話すスキル」を身に着けるための活動をしていたんですか?

そうですね。話すのが上手になりたいという目的を果たせず大学1年目を終えてしまったので、2年目からは日本語の弁論部に入りました。その弁論部はあらかじめ原稿をみっちり書いて、話し方に重点を置いていたので、私にはぴったりでした。12月の全国大会では3位をとり、目的を達成したのでそのまま引退しました。

ーー「話すスキル」を身に着けたいと思ったきっかけは何ですか?

中学生の頃出場したスピーチ大会がきっかけです。私は帰国子女だったというのもあって中学部門で優勝したんですけど、同大会の高校部門で優勝した先輩のスピーチを聞いてとても感動したんです。そこからずっと話し上手な人に憧れてきました。

その時から今までモチベーションを保てた理由としては、「新しいものが大好き」という私の性格的な要素が大きいですね。帰国子女だったので今まで転校が多く、定期的に新しい刺激を受ける環境だったので、大学に入ってからも常に新しい刺激を求めてきました。まだ将来やりたいこともはっきりり定まっていないからこそ、何もせず動かずにいると不安を感じてしまうんだと思います。

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ーー長期インターンを始めたきっかけは?

当時長期インターンを始めようとしたというよりは、自分がやりたいことを達成する手段が、たまたま長期インターンだった、というイメージです。

ライフイズテックから始まり、ビザスク、リクルートホールディングスでのインターンを経験しました。


ーーライフイズテックでインターンをした時の話を聞かせてください。

ライフイズテックのインターン内容は中高生にプログラミングを教えることで、大学2年の5月に始めました。そのために、最初の1か月は研修としてプログラミングを教えてくださるんです。もともとプログラミングに興味があって、でも始め方が分からなかった私にとって絶好のチャンスでした。

また、ライフイズテックは「場」を作ることがとても上手な会社で、中高生がどうしたら楽しく、かつ熱中してプログラミングを学べるかを雰囲気づくりから徹底して行われていました。そのため、私にとってもスキルアップだけでなく、チームビルディングや空気づくりも勉強になりました。


ーービザスクでのインターンはどのようなきっかけで始めましたか?

ベンチャー企業に興味を持ち始めていたのがきっかけでした。大学2年の9月ごろ、まだ自分が将来どう働くのかイメージが湧いていなかった私は、なんとなくベンチャー企業の空気感や働き方が気になっていました。ビザスクではリサーチを担当していましたが、社員さんと近い距離感で働くことができたため、実際に会社がどう動くのかは大分知ることができました。


ーーではリクルートホールディングスのインターンはどうですか?

リクルートは3年の4月から2か月間ゼミに追われていて、それが一旦落ち着いたタイミングでちょうど先輩経由で話を聞きました。リクルートは何をやっているのかはっきりと掴み切れないミステリアスな会社というイメージでしたし、意識高くぎらついている人が多い印象だったのでその実態を知りたかったというのが大きいです。

リクルートは月に1回のペースでインターン生を募集します。入社当時はその募集メールの作成を担当で、フォトショップやイラストレーターを使ってメールを作り、そのクリック数の分析をする仕事をしていました。ただ、その仕事はフォトショの使い方やアナリティクスの方法の勉強にはなったんですが、正直面白さはいまいち感じられていませんでした。「じゃあ違う仕事をしてみよう」と与えらえれた仕事がイベントの企画です。

私がゼミで学んでいる内容が「新規事業立ち上げ」に通ずるものがあったので、レクチャーとワークショップを混ぜ合わせて企画と運営全部自分1人で行いました。とても大変でしたが、その分一生忘れないくらい良い経験になりました。

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ーーいくつかのインターンを踏まえて、将来のキャリアはどのように描いていますか?

独立したいです。独立の形態は決まってませんが、自分をマネージし、自らが責任を負い、評価される環境に身を置きたいんです。自分の力で生きているという実感を得たい。こういった趣向も、実は実際に企業でインターンをしてみて分かったことなので、やはり一度やってみることは自分をより理解する良い機会だと思います。

ーー今、なんとなく過ごして時間を浪費してしまっている大学生も多いと思います。そういう人たちに向けて何か言いたいことはありますか?

大学の4年間はもっと年をとってからの4年間とは重みが違うと思うんです。いま頑張れば、将来ずっと、その頑張りは生きてきます。何に時間を費やすべきかは人によりますが、とにかく何も考えずに過ごしてしまうのはもったいないです。

私は地方出身者なので、東京は色々なモノ/ヒト/情報に触れる機会が圧倒的に多いと感じています。そういう恵まれた環境にいるっていうありがたみを噛み締めながら、良い意味で、存分に利用してほしいです。