学生時代に早期から就業経験を積み、将来のキャリア設計に役立てられる「長期インターン シップ」。大学で学んだ知識やスキルを、実務を通してブラッシュアップし、自己の市場価値を高める学生が増えています。

また、長期インターン広がりの波は学生のみならず、企業側にも及んでいます。インターンを採用する目的も多様化し、「新卒採用につなげるため」や「業績拡大のため」など、企業の規模やフェーズによって様々です。

今回は、株式会社メディカルトリビューン プラットフォーム部の西澤郁平さんと、人事担当の日髙由子さんにお話をお伺いしました。

同社は今回、1967年の創業以来初となるインターン採用を開始され、弊社が運営する長期インターン採用プラットフォーム「 InfrA Intern 」を利用し、1ヶ月未満で10名の応募獲得、3名の採用に成功されています。

50年以上の歴史がある企業が初のインターン採用を行い、短期間で採用まで至った要因は何なのでしょうか。インターン生募集の背景から、InfrAの導入を決めたポイントまで、詳しくお伺いしてきました。

創業50年の医療系出版社がデジタル領域に本腰。募集メンバーは「学生」

—— メディカルトリビューンさんは、創業から50年を数える歴史ある企業ですが、長期インターン生を採用するのは初めてのことだとお伺いしています。なぜ、長期インターン採用を始められたのでしょうか?


株式会社メディカルトリビューン プラットフォーム部 西澤郁平さん

西澤さん:デジタル領域で新規事業をつくっていくにあたり、事業の基盤となる組織づくりに向けて、新たに「データサイエンティスト」のポジションを設けることになったことがきっかけです。

これまで全国の病院・クリニックで働く医師に向け、医学・医療情報を発信する出版社として活動してまいりましたが、医療メディアとして新しい情報価値の形成に注力していくため、“デジタルに強い”人材の獲得が急務でした。

—— なぜ、長期インターンという採用体系を選ばれたのでしょうか?

西澤さん:新規事業は不確定要素が多いので、採用費用をできるだけ抑えたかったのが本音です。ただ、コストの面だけが決定要因ではありません。

「データサイエンティスト」は職種として新しく、必ずしも社会人歴・エンジニア歴の長い人が適したスキルセットを持っているとは限りません。むしろ、系歴に関わらず吸収が早くて意欲的に学習し続けられる人が向いていると思います。そこで、「学生が適しているのではないか」と考えました。

近年ではデータサイエンスを学べる大学も増えているそうで、専門的な知識を持つ学生が増えています。彼らをターゲットにして採用活動を行えば、弊社が求める人材に出会えると思ったのです。

—— インターンは期間によってターゲット層や期待できる成果も異なりますが、「長期」を選んだ理由は何ですか?

西澤さん:大きく2つあります。1つは、新規事業開発なので、1、2ヶ月で終了するプロジェクトではありません。なので、長期的に携わってくれる方を採用したいと思っていました。

そしてもう1つは、インターンとして学生を採用する以上、「実務経験を通じた成長の場を提供したい」と考えていたからです。学生のみなさんには、弊社の事業開発をサポートしてほしいと思う一方で、ご自身の得意分野や興味のある業務に取り組み、少しでも成長してほしいと願っています。

メンバー同士コミュニケーションを重ね、一つの成果を上げる経験を積み重ねてほしい。また、業務を通じてスキルを伸ばす機会を最大限提供したい。そうした観点からも、長期が最適解でした。

掲載開始1週間で10応募を獲得「InfrAには、優秀層が多い」

—— 長期インターン生を採用するにも、さまざまな手法があります。なぜ、「InfrA」をお選びいただいたかをお伺いしてもよろしいでしょうか?


株式会社メディカルトリビューン 人事 日髙由子さん

日髙さん:インターン採用を専門的にサポートしてくれるサービスを探していたところ、InfrAを知りました。その後、資料請求や説明を受け、導入を決めています。

—— 導入する際、決め手となった点はありましたか?

日髙さん:一番魅力に感じたのは、「学生の登録層」です。InfrAは、いわゆる「難関」と呼ばれる大学に所属している学生が多く登録しており、弊社が求める優秀な学生と出会える確率が高いと感じました。

また学歴だけでなく、「長期インターンを通して成長したい」、「大学で学んだことを実践の場で活かしたい」といった成長意欲の高い学生が多く登録されていると伺ったので、導入に関しても不安に感じたことはありません。

くわえて、弊社のように初めてインターンを採用する企業にとって良心的なプラン内容と費用だったので、導入のハードルも高く感じませんでした。



—— サービスをお使いいただいた感想はいかがでしょうか。

日髙さん:導入を決めると、すぐに担当者の方が取材に来られ、その内容をベースに募集広告を作成してくださいました。募集開始まで全く工数がかからなかったので、とても助かりました。また募集を開始したところ、1週間で10名の応募があり、驚きましたね。

InfrAの募集広告では、応募ステップのなかに「学生のスキルレベルや志望理由」などを図る質問を設けることができたので、ある程度スクリーニーングした状態でイメージに近い学生からの応募を確保でき、最終的に、優秀な学生を3名も採用できたので、満足しています。

—— ありがとうございます。初めてのインターン採用にも関わらず、1週間で10応募を獲得できた理由は、どのような点にあると思いますか?

日髙さん:弊社のインターンでは、学生に対して「成長する場」を提供したいと考えています。それゆえ、新卒採用につながったプログラムになっていませんし、そういったニュアンスを選考中に一度もお話していません。

すると実際に面接を受けてくれた学生から、「新卒の選考と直結していなくて、本当に“自分の実力を試せる場”だと感じました」と言ってもらえたんです。

弊社側のニーズと学生側のニーズが合致していたからこそ、意欲の高い学生から多くの応募をいただくことができ、さらに理想の学生を採用することができたと実感しています。

「想像以上に優秀でした」——採用して分かった、長期インターン採用のメリット

—— 実際に採用してみて、インターン生の活躍はいかがでしょうか。



西澤さん:私自身インターン生を採用したのは初めてで、どの業務から任せようか考えていました。データサイエンスの業務のなかには、コツコツ系の作業もあるので、慣れるまでは簡単なタスクから任せようかなと。

しかし、実際にスタートしてみると、彼らの働きぶりは期待値を大きく上回るレベルだったんです。先日では、大事な会議で使う資料のなかに、インターン生が作成したアウトプットをそのまま活用しました。当初は予定していなかったことで、かなり早い段階で業務に入り込んでいると感じます。

—— 入社前後で、良い意味で“ギャップ”を感じたわけですね。ちなみに、面接から本日までを知る日髙さんから見て、優秀な学生に共通点はありますか?



日髙さん:「自分の目標が明確になっている」学生は優秀です。

弊社の場合、応募してくれた学生の多くが理系学部に在籍していて、大学卒業後はほとんどの方が大学院に進みます。彼らは「大学院のゼミでこんな研究をして、将来はこうなりたい。だから、院に入るまでにこの力を蓄えたい」といった目標を明確に語れるんです。

インターンを始めることや、そこで成し遂げたいことに対するモチベーションが高い状態で入社してくれたので、活躍ぶりには目を見張るものがあります。

—— メディカルトリビューンさんは創業以来、初めてインターン採用をされました。若い層が入社したことで、組織として変化はありましたか?



西澤さん:もちろんありました。今まで組織のなかにいなかった年齢層が加わることで、新しいコミュニケーションが増えたと思います。

弊社の場合は、入社から数年経った人でも一番若い年次である場合があります。そういったメンバーは「人に教える」機会がなかったわけです。そこにインターン生が加わることで、分かりやすく教える方法を考えたり、自分たちの業務を振り返るきっかけになるのではと思っています。

日髙さん:また、インターン生を直接的に指導する立場でなくても、「しっかりと成長してもらうためにフォローしなければ」という意識が自然と芽生えてきており、社内全体が明るくなりました。

—— インターンを採用したことで、会社にもプラスがあったわけですね。では最後に、インターン採用によってバージョンアップした御社ですが、今後どんな組織にしていきたいでしょうか。

西澤さん:インターン生を採用してみて、「スキルの高さや成果物の善し悪しに、年齢や役職は関係ない」と実感しました。若くても、専門的に学んでいたり、多くの時間を投下した経験があれば、申し分ない成果を出すことができるんです。

これを踏まえて、社員・学生問わず、メンバー同士がお互いを「認め合う」ことの重要さに改めて気付きました。「学生だからこの程度だろう」と期待値を低くしてしまうと、任せる業務のレベルも低くなりますし、学生の成長度合いも落ちてしまいます。

インターン生の成長と一緒に事業の拡大を考えていくのであれば、期待値をできるだけ高く設定し、マネジメントしていくことも一つのやり方です。なので、私たちもこれからはインターン生一人ひとりの意向に応えていきながら、「より成長できる場」を整備していかなければと思っています。