インターンシップは、社会に出る前に社会の事を知れるとても良い機会です。その会社にいればいるほど、外からでは分かりにくい雰囲気やリアルな企業経営が見られます。学生を”一社員”として迎え入れ会社づくりに取り組んでいる企業も増えている傾向です。

今回お話を伺ったのは、iYell株式会社代表取締役社長 窪田光洋さんと、人事担当の安居麻美さん、そしてインターン生の袰岩幸浩さんです。iYellさんは、InfrAを導入いただき1週間で8名もの応募が来ました。


「社員もインターンも関係なく、みんなうちの仲間です」と語ってくれた3人に、働く仲間を最重要視した会社づくりと、インターンが長く働ける理由についてお伺いしました。


社員ファーストな社風が、定着率を高める秘訣




ーーまずは、「InfrA」を導入する経緯についてお伺いさせてください。



窪田光洋(以下、窪田) :実は、今まで採用に困ったことは一度もないんです。「InfrA」を導入する以前も、採用サービスを利用したことはありませんでした。しかし、知人が紹介してくれたことをきっかけに、一度使ってみることにしました。


ーーそうなんですね。実際に使ってみてどうでしたか?



窪田 :一番最初に求人を掲載した際に、1週間に8人から応募がありました。想定以上の応募があったので、慌てて募集を停止したほどです。



ーー初めての掲載でたくさんの応募があったんですね。「採用に困ったことは一度もない」そうですが、社員やインターン生の定着率はいかがでしょうか?



窪田 :定着率は弊社の誇りの一つで、社員の離職はゼロなんです。今では、「離職率ゼロ」をどこまで続けられるかが、私の夢になっています。また、インターン生の定着率も非常に高いです。留学やゼミなどの理由で継続が困難になってしまった学生はいますが、ネガティブな理由で退職してしまった事例は一つもありません。


ーーインターン生が定着しているのはなぜでしょうか?



窪田 :弊社では雇用形態関わらず、iYellで働く人をiYellistsと呼んでいます。そのiYellistsを大切にすることにコミットしているからだと思います。福利厚生を含め、iYellistsが幸せになる取り組みを創業時から心がけています。



ーーベンチャー企業で「離職率ゼロ」は珍しい数字ですね!社員の安居さんも、働きやすさを実感されていますか?






安居麻美(以下、安居) :働きやすさは、入社した瞬間から感じていました。面接の時点から窪田の想いが伝わってきましたし、実際に心が温かい人しかいないんです。私が入社した当時は、まだまだ制度が整っていませんでしたが、今では窪田さんの熱い想いがどんどんカタチになってきたなと感じます。


ーーなるほど。窪田さんの想いは、インターン生の皆さんにも伝わっていますか?





袰岩幸浩(以下、袰岩) :はい。窪田さんの「社員ファースト」な考え方は、本当に素晴らしいと思っています。僕自身、インターンから正社員として入社をさせていただくほどに窪田さんの考え方と会社を気に入っています。


ーーつまり、インターンからそのまま本採用ですか?


袰岩 :そうです。僕は不動産に興味があったので、iYellのインターンシップに応募しました。そこで実際に入ってみて、窪田さんが仲間をすごく大事にされていて、その想いに共感したのです。就活をする際は、iYellでインターンをしたことがきっかけで「働く仲間」を軸に企業選定をしましたが、最終的に入社を決めました。


ーーなるほど。袰岩さんは、御社で1年半もインターンをされているんですよね。働いてみて、長く続く秘訣は何だと思いますか?


袰岩 :やはり「働きやすさ」ですね。僕はインターン生ですが、社員の方と同じように接していただいてますし、従事する業務に関しても年の差を感じることがありません。

採用基準は「良い人かどうか」だけ。仲間思いのiYellを支える採用の一点軸





ーー御社は仲間を非常に大事にされている会社だとわかりました。ちなみに、会社はどのような想いで創業されたのでしょうか?


窪田: 「何をするかではなく、誰とやるか」を大事にしました。私の他に二人の創業メンバーがいるのですが、「この人とやりたい」という想いだけで創業したので、まだビジネスプランすら考えていませんでした。


ーーそうだったんですね!仲間を大事にする社風は、採用面にもあらわれているのでしょうか。


窪田 :弊社の採用基準は「良い人かどうか」の一点です。面接は3回に分けて行うのですが、今までの経歴や職歴の話を全くしません。


その代わりに、「仲間のことをどう思いますか」、「過去に仲間と成し遂げたことはありますか」といった質問をします、僕らが考える「性格の善し悪し」でしか、判断しないのです。なので、スキルや能力は一切採用要件に含まれません。


ーーなるほど。事業の成長を第一に考える、ベンチャー的な経営をしていないのですね。


窪田 :事業の成長を考えると、「着いてこられない人は辞めればいい」というドライな経営も可能です。しかし、弊社は事業を成長させつつも辞めさせない、という絶対軸を持っています。なので、代表である私も社員やインターン生との時間を大事にしています。


ーーそうなんですね。もちろん、インターン生も社員同様の待遇をしていると。


窪田 :もちろんです。私たちは、たとえインターンであっても、社員として考えます。週1出社でも、週5出社でも、同じ仲間ですから。また、インターンの育成に関しては、その人のパーソナリティとやりたいことを考慮して裁量権を付与しています。社員・インターンを問わず、手を挙げれば自由に動けることが特徴です。


ーーこれまでインターン生が行なった業務の事例はありますか?


窪田 :オフィスの増床を行なったのですが、インターン生をプロジェクトリーダーに任命しています。彼女の夢の一つが「オフィス設計に携わる仕事に就くこと」だったので、主導してもらったんです。


長期インターンは、“学生と社会人の分断”を越える機会になる



ーー大きな裁量を持たせてくれて、成長の機会がたくさんあるのはインターン生にとって嬉しいことだと思います。袰岩さんは、そもそもなぜ長期インターンをやろうと思ったのでしょうか。




袰岩 :大学生は「人生の夏休み」と表現されることがありますよね。僕はその言葉通り、夏休みのような過ごし方をしてしまっていて…。アルバイトとサークル、そして授業を行き来する怠惰な生活をしていました。そんなときに、資格を取得してアルバイト以外の手段でお金を稼いでいる同級生に出会ったんです。「このままじゃ、いけない」と感じました。


そこで、少しでも社会のことを知ろうと、長期インターンを探しました。「InfrA」経由でたどり着いたのが、iYellです。


ーーなるほど。実際にインターンをされてみて、成長出来たと感じるポイントはありますか?


袰岩
:責任がすごく大きいところです。学業で感じられる責任とは違い、成長できたと思います。また、物事の考え方が変わったことも、成長点だと思います。後輩ができたことで、指導する観点が身についています。仕事を教える際は、再度復習して伝わりやすいように噛み砕いて教えてあげるなど、相手の立場に立って物事を考えられるようになったと思います。


ーーしっかりと吸収されたんですね。人事目線から見ても、インターン生が成長していると感じますか?




安居 :そうですね。弊社は「仲間」を大切にする意識がとりわけ高いので、インターン同士の横のつながりも本当に強いと思います。そのため、切磋琢磨できる環境がある。プロジェクトを「みんなで進めていく」という姿勢があるので、インターン生同士が刺激し合っています。


ーー素晴らしいですね。それでは、企業側として「学生がインターンをすることのメリット」について改めてお伺い出来ますか?


窪田
:私は、学生と社会人の間には今までにない一番大きな壁があると思うんです。具体例をあげれば、「お金を払う側」だったのが、「お金をもらう側」になること。お金を払っている間は何をしていてもいいと思いますが、もらう側になったら、責任が生まれてくるんです。


そうした体験が早めにできることは、インターンならではです。何事もイメージ出来ないと、いざ問題が出てきてもクリア出来ません。なので、自分が働いているイメージや、社会人になるイメージを早めに付けておくということが非常に重要です。


安居
:やはり、企業人ならではの「責任の重さ」はなかなか感じられないもの。責任を持った大人を間近で見られる経験も、メリットですよね。「オフィスに入る」ことで、学生時代に得にくい社会人経験が積めるのも、メリットの一つだと思います。


窪田
:また、インターン経験の有無は就活にも影響してくると思うんです。企業選びの際、インターンをしなかった学生は「業界、知名度、給与」で企業を選びます。しかし、僕は「一緒に働く仲間が全て」だと思うんですよ。


会社を辞める人は、業務に不満を持っているからではなく、ほとんどが人間関係が原因にあります。そうした事実は、一度社会に出れば分かること。しかし、学生はその真実を知ることができない。


しかし逆に言えば、インターンをしてさえいれば、「仲間が全て」だということを、社会に出る前に知れるのです。インターンを通じ、「仕事における最も大事なことは何か」を肌で感じられることが、インターンの本質的な目的だと思います。


学生を労働力だと考える企業で、インターンをしてはいけない




ーーこれまで、御社の仲間を大事にする価値観や、学生にとってのインターンのメリットをお話頂きました。今度は、企業側にとってのインターン採用のメリットをお伺いできればと思います。御社は、インターン生が入ってくれたことで、何か変化はありましたか?


窪田 :雰囲気が大きく変化しました。社内がパッと明るくなりましたね。あとは、学生は発想が豊か。常に新しい発想をくれる点で、我々のビジネスに大きく貢献してくれていると思います。




ーーなるほど。御社はインターンから本採用に成功した実績があります。こういった採用実績は、他社さんでも同様に起こりうることだと思いますか?


窪田 :そう思います。創業間もないベンチャー企業は、新卒の学生を採用することはほとんどありません。なぜなら、ベンチャーはすぐに事業を立ち上げなければならないので、教育に投資しなければならない新卒人材に割くリソースがないのです。長期的に見れば重要な投資なのですが、短期的に見れば中途の方が即戦力になります。




ーーそうですよね。それでも、インターンを採用するメリットはあるのでしょうか。


窪田 :あります。僕らは「1000年続く会社にしたい」という目標があります。1000年続けるために今何をすべきかを考えたところ、短期的視点で足元を固めるより、新卒が毎年入ってくるような仕組みを作る方が先決だと結論づけました。そのために、まずはインターンとして入社してもらい、会社のことを好きになってもらう必要があります。「戦力確保」ではなく、「ファンづくり」をすることが、長期的に続く会社の条件なのです。




ーーありがとうございます。最後に、「InfrAの導入をお勧めしたい企業」について、お伺いさせてください。


窪田 :私は、学生を「労働力」として考える会社に、「InfrA」をおすすめできません。学生の4年間は、とても価値のある時間。その貴重な時間を、労働力として扱う企業で浪費するのは、あまりにももったいないと思います。何より、未来ある学生が可哀想です。


採用の仕方があまり良くない、ブランディングが出来ていない、求人サービスの使い方も分からない…。さまざまなな採用の問題を抱えている企業様がいらっしゃると思います。そのなかで、「仲間を大事にしたい」と思っているのなら、ぜひ「InfrA」を使ってみてほしいと思います。