インターンシップに複数申し込むのはアリ?

インターンシップ は、就職活動の前のとても大切な機会です。

そのため学生の中には、たくさんのインターンシップに応募する方もいます。

インターンシップには多くの場合、 エントリーシート 面接 、グループディスカッションなどの選考があります。
1社のインターンシップだけに応募して合格するとは限りませんから、複数のインターンシップに参加を申し込むのは決して間違いではないのです。

ましてやインターンシップは募集する人数が採用試験よりも少ないなんてことが珍しくありません。
ある意味では落ちることを視野に入れるのは正解ともいえます。

そして、多くの企業のインターンシップに参加することは、もちろん経験としてもプラスになります。

では、もしもインターンシップの日程が被ってしまったらどうしましょう?
複数の企業のインターンシップが重なってしまうことや、大学の授業・ゼミ活動などの日程と被ってしまうことだって、あり得ることです。

そんなとき、どう対処するのが正解なのでしょうか?

大前提!最も良いのは…

まず、そもそものお話の前提として、「自分が今、本当に必要としているものは何か」ということをハッキリさせることが重要です。

現状の自分が何を知るべきなのか、何を経験するべきなのかがはっきりしていないと、「ただ受けただけ」のインターンシップになってしまいます。

せっかくインターンシップに参加できても、それではあまり意味がないでしょう。

具体的な方法論はひとまず置いておいて、自分の気持ちをある程度整理しておきましょう。
授業やゼミ、日程が被ったほかのインターンシップをそれぞれ天秤にかけて、自分が納得のいく答えを出すことが重要だと思います。

ですから、まずは自分が何を得たくてインターンシップに参加するのかを確認しておくことが大事です。

この前提を踏まえたうえで、具体的な話に入っていきましょう。


インターンシップの日程が被ってしまうパターンは、大きく分けて2つかと思います。

・大学の予定と被ってしまったパターン
・ほかのインターンシップと被ってしまったパターン

そして、それぞれが

・日程が一部だけ被ってしまったパターン
・日程がまる被りしてしまったパターン

と分けられるでしょう。
今回は、この4パターンそれぞれについての対処法をお話しします。

授業やゼミなど、大学の予定と被ってしまった場合

インターンシップの中には、夏休みや冬休みなどの長期休暇を利用せず、通常の授業期間内に実施されるものも意外と多くあります。

このようなインターンシップに参加する場合には、大学の授業やゼミ活動などを欠席する必要があります。

ですが、参加するインターンシップが大学を経由しているものであれば公欠が出る可能性があります。
大学を経由していないインターンシップでも公欠が出る場合もありえるので、まずは大学に確認してみましょう。


筆者の個人的な意見としては、進級や卒業に影響が出ないのであれば欠席してしまっても良いと思います。

大学の授業の単位は、1週休んだ程度で落ちるものは中々ないでしょうし、必修でなければ4年生でも取り返しがつくものが多いです。

もちろん、学生の本分は学業であるのは確かです。
ですから、インターンシップは学業に支障のない範囲でやるべきでしょう。

インターンシップで得られる経験も貴重ですが、大学で学ぶこともまた貴重な経験になると筆者は思います。

適度なバランスを保つことができるのがベストですね。

ほかのインターンシップと被った場合

 
色々なインターンシップに参加の申し込みをしていると、日程が被ってしまうこともあります。

この場合にはまず、参加するインターンシップの機会が、年度内にまだあるかどうかを調べてみましょう。

企業の中にはインターンシップを複数回に分けて実施するところがあります。

短期間のインターンシップを何度かの機会に分けて開催するところや、夏期インターンシップと冬期インターンシップをそれぞれ開催するところもあるのです。

調べてみて、もしも再びインターンシップに参加できるチャンスがあるのであれば、別のインターンシップのほうに参加するのもひとつの手でしょう。

どちらも1チャンスしかない場合には、自分としっかり相談して、優先順位の高い方に参加しましょう。

日程が一部被ってしまった場合


「○月1日から7日までのうち3日間」などの日程のインターンシップの場合や、1DAYインターンシップの場合だと、お願いすれば企業側が日程を変更してくれる場合もあります。

特に1DAYインターンシップの日程変更はそこまで難しくないかと思います。
こういった場合には、まずはインターンシップの担当者に連絡を取って、日程の変更ができるかどうかの確認をしてみましょう。


さて、「日程が被る」といっても、どのくらいの日程かによって対処は少し異なります。

例えばA社のインターンシップの最終日と、B社のインターンシップの初日が被ってしまったとしましょう。
この場合だと、B社のインターンシップの初日を欠席するか、採用担当に日程変更のお願いをしてみるのが良いかと思います。

インターンシップの最終日は、これまでの活動をまとめた発表をすることがほとんどです。
しかも、ただ発表するのではなく、当然のことながら評価されます。
ですから欠席してしまった場合、発表についての評価はされなくなってしまいます。

そのため、最終日に欠席してしまうのは、けっこう痛手になってしまう可能性が高いのです。
これは避けた方が良いでしょう。


もしも日程の半分以上が被ってしまった場合は、片方のインターンシップをあきらめた方がいいです。
なんとか日程を変更して強行軍で参加したとしても、おそらくベストなパフォーマンスは出せないからです。

スケジュール管理や、ある程度の体調管理も大切な能力のひとつです。
自分が100%の能力を発揮できるように調整しましょう。

日程がまる被りしてしまった場合

さて、もしも複数のインターンシップの日程がまるまる被ってしまった場合はどうすればよいのでしょうか?

ハッキリ言います。

どちらか片方をあきらめましょう。

さすがにこればかりはどうしようもありません。

出来る限り早く、インターンシップ先の企業に断りの連絡を入れましょう。

参加を辞退する連絡は、可能であれば電話が良いかと思います。
メールアドレスしか把握していない場合には、メールをしましょう。

インターンシップ先の企業に連絡をするときは

 
インターンシップ先に連絡をするときは、くれぐれも失礼のないようにしましょう。

メールを送るのであれば、件名がきちんと入力できているか、言葉遣いにおかしい点はないか、相手の名前を間違えてないかなど、文章をすみずみまでチェックしてから送信しましょう。

電話をかける場合には、非常識な時間ではない時間にしましょう。
相手がインターンシップ担当であるかを確認してから自分の名前を伝え、インターンシップの日程を変更(あるいは欠席)する旨を伝えるようにしましょう。

この際、他のインターンシップと被ってしまったことを正直に話してしまうと、

「御社のインターンシップより別の企業のインターンシップを優先します。」
と言ってしまうようなものです。

ですから、その理由は正直に話さず、学校行事や家庭の都合など別の言い訳を考えておきましょう。

また、あくまで自分の都合で相手に迷惑がかかっていることを自覚して連絡を取るようにした方が良いかと思います。

たとえどんな理由であっても、相手方に迷惑をかけてしまうことに変わりはないのですから。

まとめ

いかがでしたか?

今回は、「インターンシップが被ってしまったらどうするか」というテーマでお話してきました。
インターンシップは受かるかどうか分かりませんから、たくさん受けるのもひとつの戦略だと思います。

ですが、あまり無茶苦茶な日程を組んでしまうと、収拾がつかなくなってしまいます。
体調を崩す可能性も出てきますから、まずは自分の身体をいたわってあげてください。

また、原則として、インターンシップの欠席や急な日程変更は企業側に迷惑をかけることとなります。
ですから出来るだけうまく、日程を調整するのがベストです。

インターンシップは確かに採用活動を兼ねている面がありますが、参加したからといって必ず内定につながるとは限りません。そして、インターンシップは「参加する」ことが目的ではないはずですから、本来の目的を忘れないようにしてくださいね。
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