大学を卒業するまでに1社以上のインターンシップに参加する学生は、就職活動を行う学生全体の約8割。学生は「圧倒的に成長したい」・「実務経験を積みたい」など、社会に出る前にビジネスマンとしての価値を高められる機会を求めています。


今回「InfrAインターンコラム」が取り上げたのは、株式会社ITコミュニケーションズ(以下、ITC)が実施するインターンプログラムです。同プログラムでは、5ヶ月間の実務経験を通じて、広告・マーケティング・IT業界で幅広く通用するマーケティングプロフェッショナルを養成しています。


そして、ITCインターンで恒例となっているのが「ITC Internship Boot Camp」。インターン開始から2ヶ月目が終了するタイミングで、2ヶ月の経過報告と残りのインターン期間の目標設定を目的にし、1泊2日の合宿を行います。


そこで私たちはこの合宿に密着し、「学生の成長に本気で向き合う」同プログラムの運営メンバーの1人、株式会社ITコミュニケーションズ/管理部の小黒洋介さんにお話を伺ってきました。インターンプログラム設計のきっかけ、そして学生の成長に欠かせない要素をお伝えします。(「ITC Internship Boot Camp」の様子は こちら



学生の本気を、企業の本気で打ち返す。マーケティングプロフェッショナルを育成する、濃密な長期インターン




ーーよろしくお願いします。早速ですが、御社が行なっている「ITCインターンプログラム」についてお伺いさせてください。通常の業務に止まらず、合宿などもあるそうですね…?


小黒洋介(以下、小黒) :このプログラムは、弊社が「若手人材の採用」に力を入れ始めたことが、実施されたきっかけです。近年の新卒採用市場は売り手市場が続いており、優秀な若手を確保することが弊社の課題でした。


この課題を解決するには、会社として「新しい取り組み」に挑戦するのがベストだと考えたのです。そこで、グループ会社の中でも未開拓だった「インターンシップ」をはじめることで、若い世代の方々にもっとITCを知ってもらおうと思いました。


ーーなるほど。御社のインターンプログラムは、外部からメンターを招いて設計されていますよね。それも、“新しい手法”の一つだったのでしょうか。


小黒 :その通りです。弊社のインターンプログラムは、日頃からクライアントとしてお世話になっている日本HP様にご協力をいただいております。


同プログラムを設計する前、日本HP様も学生アンバサダー施策を検討している段階でした。そこで、弊社と日本HP様の想いが合致し、協働でプログラム設計を進めることになったんです。


ーーそうだったんですね。ちなみに、設計当初から5ヶ月間の「長期インターン」での設計でお考えだったのでしょうか。


小黒 :そうです。正直に申し上げると、インターンに参加してくれた学生にはそのまま新卒入社してくれたら嬉しいと思っています。そのため、5分〜10分の面接を3回行なって合否を決めるよりも、5ヶ月間一緒に働き、その学生の素養が分かった上で、合否を決めた方が良いと考えたんです。当たり前な話ですが、5ヶ月もあれば学生側も自分の“向き・不向き”が分かりますから。


ーー数回の面接だけで採用してしまうと、入社後にギャップを感じ、早期離職 の原因になる可能性がありますよね。 


小黒 :早期離職は、学生にとっても企業にとってもアンハッピーなことです。なので、長期インターンを通じ、お互いを知る期間を確保しようと思いました。


また、同プログラムの狙いはそれだけではありません。5ヶ月間の濃密なプログラムで実務経験を積んでいただき、学生のみなさんに「ビジネスマン経験」を持って帰ってもらいたいんです。


大学の授業や友達付き合いなどもありながら、多くの時間を割いてインターンに参加してくれるので、弊社としても「圧倒的に成長してもらう」責任があります。なので、大学では習わない実践型マーケティングの手法を中心にプログラムを設計しているんです。


ーー学生が見せてくれた本気の姿勢に対して、御社も「本気」で返してあげるのですね。

悔しい経験は、武器になる。“脳みそに汗をかく”インターン合宿が学生にもたらしたもの




ーーそれでは、御社インターン最大の特徴でもある「ITC Internship Boot Camp」も振り返っていただきながら、学生の成長につながる「インターン生教育」についてお聞きしたいと思います。ITCとして、一貫して大事にされている教育方針は何でしょうか?


小黒 :学生の多くは業界未経験なので、インターンとして入社してすぐはメンターから与えられた業務をこなしてもらいます。しかし、いつまでも「人から与えられた仕事を遂行するだけ」では、実力は身につきません。


弊社のインターンでは、新卒入社時に即戦力となるレベルまで成長してもらうことを狙いとしています。即戦力になるためには、ビジネスの全体像をいち早く理解し、「誰が何をすべきか」、「チーム体制を構築するにはどこと組むべきか」を考えられるようにならなければなりません。学生の間からこの姿勢を身につけておくことで、社会人としてスタートを切るのときに同期との間で「圧倒的なアドバンテージ」が生まれるんです。


ーーまさに、「ビジネスマンとして必要な力」をインターン生たちに学び取ってもらうことを想定されているんですね。


小黒 :今回行われた合宿でも、「マーケティングの手法を学ぶ内容」や「ITCの業務に関連する内容」は、ほぼありません。1日目では、「伝えるってむずかしいよね」と題し、どんな仕事でも必要な「相手に対して情報を的確に伝える力」を磨いてもらいました。


2日目は、「晴海8耐 発掘!天才ファシリテーター!」というプログラムを行い、1時間×8回のファシリテーションを通して頭をフル回転してもらったんです。ハードな2日間を過ごして、インターン生たちもまた一回り成長しましたね。



「ITC Internship Boot Camp」に参加したインターン生の様子


ーー私たちも今回の合宿を見させてもらって、自分だったら途中でバテると思えるくらいハードだと感じました…。合宿を終え、インターン開始からちょうど2ヶ月間ですが、どんなところで学生の成長を感じられますか?


小黒 :マーケティングの知識が着実に蓄えられていると感じます。彼らの業務レベルも上がっているので、たった2ヶ月でも同プログラムの効果が現れているんですよね。


加えて、「ロジカルシンキング」ができるようになってきたインターン生もいます。これは普段の会話から感じることが多く、話し方や言葉選びが大人っぽくなりました。特に、合宿でみっちり行なったワークが活きているのではないかと思いますね。


インターン生自身も言っていましたが、「その日に学んだことをすぐに実行すること」は、とても難しい。合宿自体は悔しい経験をしただけで終わってしまったかもしれませんが、数日経って「学び」を「実行」に移せています。

一番の恐怖は、「止まること」。学生教育のプロが伝えたいこと


ーーこれまで、ITCインターンプログラム設計の経緯と、インターン教育のプロとしての学生の伸ばし方を伺いました。ここで、同プログラムの設計に携わっている外部メンターのお2人から、「成長を求める学生に必要な要素」についてお聞かせいただきたいと思います。





津吹達也
立教大学卒業後、大手日系電機メーカーに新卒入社。退職後にデザインベンチャーに参画し、大学教員にキャリアチェンジ。立教大学の産学連携事例として、ビジネスリーダーシッププログラム(BLP)を立ち上げた経験を持つ。





甲斐博一
株式会社日本HP パーソナルシステムズ事業本部 パーソナルシステムズ・マーケティング部 部長。ファーストキャリアでは自社システムの営業、その後はマーケティングを専門にビジネスキャリアを積む。


津吹 :大学教員の立場で見ると、あくまで傾向の話ですが、高校時代にしっかりと勉強を頑張った人はその後の人生でも成長していけます。「◯◯大学に入る」という目標を決めて、その実現に向けて努力する。こういった姿勢が備わっていれば、インターンに参加したときや社会に出たときに「目標を達成する方法」を自力で導き出せるんです。


甲斐 :成長するときに必要となるのは、やはり「素直にやりきること」ですね。ITCインターンプログラムをせっかく作っても、やるかやらないかは学生次第。なので、やると決めたことを“やりきる”姿勢は成長する上で欠かせないと思います。


ーーなるほど。自ら目標達成までのプロセスを立て、立てたプロセスを「素直にやりきる」姿勢は、自分たちが思っている以上に重要なんですね。


甲斐 :その通りです。今まで卒業していったインターンOB・OGを見て、インターン時代に「チームの目標に向けて、個人が自走していく力」を蓄えることが必要だと再認識しました。インターン生は、知識も経験も多くありません。そのため、個人で裁量を持って行動していると、どうしても壁にあたるこがあります。


しかし、裁量権を持って働くことで、問題が発生しても「自責」で捉えられるんです。自分の行動に対してしっかり責任を持つことは、バリューを発揮できるかできないかに大きく関わってきます。そして、そういった個人が集まることによって「協働性(コラボレーション)」のある組織を形成できるんです。


ーーありがとうございます。それでは最後に、小黒さんからITCのインターンに応募してくれる学生にメッセージをお願いします。





小黒 :社会人経験が浅い学生は、自分の強み・弱みを知る機会が少ないと思いますが、社会人として会社に入る前に知れた方が絶対にいいんです。長期インターンに参加すれば、今まで全く分からなかった強み・弱みを知れる機会がたくさんあります。


そして、一番怖いのは「ストップ」している状態。まずは私たち大人に何でも話してみることで、「君の強みはこういうところじゃない?」とか「弱みはこうやって克服していこう」と、伝えてあげることができるんです。学生時代における「大人と交わしたコミュニケーション量」の多さは、個人の成長に大きく影響すると思います。


そのようにして、自分だけで抱え込まずに周りの人間からたくさんのフィードバックをもらっていけば、自分がやりたいこと・自分に向いていることに気づけるはずです。


自分の強みを見つけるためにアクションしたい方、自分の強みをさらに伸ばして圧倒的に成長したい方。ITCは、「自分のために本気になれる方」をお待ちしております。