自己推薦書ってなんだろう?と思われたことがあるでしょうか。就活やインターンの選考などで急に求められることもあって準備ができていなかった、という方もおられるようです。頻繁には登場しないので何なのかわからない、という方もおられるでしょう。自己推薦書は内定に大きな影響を及ぼすものです。ですから、ぜひとも効果的に扱うことができるようにしたいものです。



自己推薦書とは?

では自己推薦書とは何なのでしょうか。これは自己紹介文とは全くの別物です。自己紹介はあなたがどんな人か、それを知ってもらうためのものです。一方の自己推薦書の特徴は「推薦する」ことです。あなたの優れているところを伝える、それも志望先の企業に対して自分を採用した場合に得られるメリットを伝えるという点で自己紹介文とは大きく異なっています。

 字数で言うと自己PRよりも多くなるのでアピールポイントを詳細に伝えることができます。自分をPRする、強みや長所を書くのは苦手だと思われるでしょうか。自分は目立つタイプではないしそんな風に考えてしり込みしてしまうかも知れません。でも就活においてはそういう自分を払拭する必要があります。とは言っても無理矢理に自分を良く見せる必要はありません。すでに持っているものの中からアピールポイントを選び出すことができます。あなたが他の人の良いところをみつけられるように他の人もあなたの良い点を見つけられるはずです。いわばそれを自分で先に見つけて伝えることだと考えてください。

そしてここが重要な点ですが、特に志望する企業のニーズに合った点をアピールします。「わたしのこういうところは御社のこういうニーズと合致しますね。貢献できますよ」と知らせるのです。このアピールをもとに面接官はあなたを深く知るようさらに質問できるでしょう。面接官の関心を引き出し、内定に大きな影響を与えるものになるのです。

このように考えると自己推薦書は履歴書のようにいつも同じ内容になる、ということはないでしょう。志望する企業に合わせてアピールする点に調整が加えられているはずです。その企業において特に発揮できる強みを推薦することになるのです。


どうやって書けばいいの?

 二つのことについて練ってください。一つは「これまでに頑張って取り組んできたこと」です。もう一つは「これからどんな人として働いていきたいか」つまり志望先で自分がどう貢献できる人材か、という点です。この二つの要素が自然につながるようにします。文字数は600字程度が一般的だとされています。書いてみるとわかりますが、600字は意外に短いものです。それで意味深くともわかり易い文章にするためによく練っていきましょう。

1.客観的に自分を理解する

 まずは自分のこれまでの取り組みを考えますが、客観的に理解できるようにしましょう。どうやって客観性をもたせることができるでしょうか。それには自己分析が必要です。おそらくこれまでにも自己PRの作成の際に行ってこられたことでしょう。この、自分を知る作業が大切です。どのようにできるでしょうか。

 まず今まで生きてきた中で一生懸命に取り組んだことを書きだしていきます。できれば時系列が良いでしょう。新しいものから始めていくことになるかも知れません。あまり古いものは直接使わないこともありますが、あなたの傾向を見る上では役立つでしょう。余談ですが、よく選ばれるテーマは学生の時に経験したことのようです。

 こういうことを頑張った、ということだけでは不十分です。なぜそうしたのか、実際やってみてどうだったか、などあなたがどんな考え方を持つ人かがよくわかるように洗い出していきましょう。エピソードに加えて取り組んだときの姿勢がわかることが大切です。

 洗い出せた経験からあなたのアピールできる良い点を見つけ出してみましょう。評価しにくく感じるならば、よく言われるような長所に似たものがないかで見ていくことができます。協調性がある、コミュニケーション能力がある、忍耐強さがある、リーダーシップを発揮できる、などがあります。

いくつかのエピソードに共通する長所があればそれはあなたの傾向であり、推薦できるポイントになるでしょう。

2.相手目線に気をつけて書く

 過去の自分を分析しました。今度は将来の自分を考えますが、これからどんな人として働いていきたいかを考えるときには相手の目線で考えます。相手とは面接官のことです。面接官の気持ちになってみましょう。自己推薦書の中であなたを採用することのメリットが端的に示されているのが理想です。あなたが志望先の社員になったときにどのように強みが発揮されるのか、あなたの可能性や伸び幅が感じられるような言葉も興味を引くものとなるでしょう。過去の自分と将来像が関連していることがカギになりますから、アピールや説明に甘さがあるならそこを補強しましょう。逆にそぎ落とせる部分がないかも確認します。無駄があると読んだ後で結局なにが言いたかったのだろうか?という風になりますから注意しましょう。無駄をそぎ落とすことについては次の部分も参考にしてください。

3.アピールするポイントを決める

 たくさんポイントがあると印象に残りにくくなります。良い点がたくさん見つかるのは嬉しいことですが、ポイントを一つにしてじっくり伝えるほうがわかり易いものです。ここは我慢して絞り込みましょう。 

4.アピールポイントを最初に

  先にも述べましたが、書き始めると600字は意外に短いものです。それで端的に面接官に伝えることは重要です。構成として一番伝わってほしいアピールポイントを最初に持ってくることでわかり易さをアップできます。「私の長所は○○です」というように、ここは長々とせず、短い言葉で言い切ってしまうのが良いでしょう。

  次に洗い出したエピソードによってその強みを裏付けていきます。そして締めくくりとして今後、その会社でどのようにその強みを活かして行きたいかを伝えます。ここは面接官の目線で考える、といことでしたね。

  文章に違和感がないか確かめるようにしましょう。アピールポイントとエピソードは二つで一つです。出だしにアピールポイントを持ってくるので混乱するかも知れませんが、本来の文章の流れでいうとまず何かのエピソードがあって、それを考えていくと自分はこんな人間だという結論に至った、という風になります。それですから、強みと裏付けがつながっていないと自己推薦書として成り立たないことになります。不安があれば国語力のある友人に聞いてもらうのも良いでしょう。


まとめ

何か特別な経験が自己推薦に必要、というわけではありません。ひたむきに取り組んだエピソードにあなたの良さが見えることが重要です。まずは自分をほめるつもりで経験を振り返ってみましょう。もう一つ重要なのは志望する企業のニーズに合った点を推薦することです。ここがマッチしなければあなたの特性そのものは良くても企業にとって欲しい人材とは映らないでしょう。それでも何も浮かばないなら、行動しましょう。経験のないバイトにトライしてみたり、応募したい業界のインターンに参加するなら、それ自体も自己推薦書に書くことのできる経験になるでしょう。また、求められるのはどんな人か知ることにもなる。良く練った自己推薦書で内定に一歩近づきましょう。