ESの内容を添削してもらい、面接対策も終わらせて就活対策はバッチリ!そう思っていませんか?
それだけでは足りません。就活では作文や小論文を書くことを求められることがあるのです。
この就活での作文は特にマスコミ業界でほぼ必須となっています。

普段、文章を書く機会が少なく、自分の作文能力に自信がない方も多いのではないでしょうか?

今回は就活で課される作文の対策方法について解説します。
よく出るテーマ、作文を書く時の注意点についてみていきましょう。

就職試験の作文によく出るテーマとは

■仕事や社会に対する考え方に関するテーマ


このような質問はあなたの仕事や社会への価値観がその企業とマッチしているかを見ています。

当然ですが、企業によってなぜ働いているのかという理念は異なります。
社会貢献、社会変革などを会社として掲げている場合、社会に対する関心がない人はミスマッチとなるでしょう。

企業のホームページで理念やビジョンを確認しておき、自分の価値観と合っているかを考えることが重要です。


テーマ例としては以下があります。

・自分にとって「働く」とは

この質問で、面接でもよく聞かれます。この質問によって、企業側はあなたの仕事に対する姿勢をみていますので、非常に重要な問いとなってきます。
人によって、本音を言ってしまえば、自分にとって、「働く」とは「単に収入を得ること」という方も、「仕事を通して、成長したい」という方もいらっしゃると思います。しかし、ここで、見られていることは、あなたが仕事にどう取り組むか、そして、あなたが企業に対して付加価値を生み出せる存在であるかどうかでしょう。ですので、本音と建前をうまく使いましょう。

・○年後の自分はどうなっていたいか 

「5年後あるいは10年後のあなたはどうなっていたいですか?」この質問もよく出る質問でしょう。
この問いでは、あなたのキャリアに対する考え方や、あなたが、この企業で長期的に活躍してくれそうな人物であるかどうか見られています。あなたが仕事を通してどうなりたいか、何を成し遂げたいかなど、短期的なものだけでなく長期的な目標を考える必要があります。

・何を成し遂げたいか

「この仕事を通して、何を成し遂げたいですか?」「あなたが人生で、成し遂げたいことは何ですか?」と聞かれることもあるでしょう。企業側は、この質問を通して、「あなたがこの企業に合っているかどうか」をみています。あなたの成し遂げたいことが、その企業を通してできることなのか、深く考えてみましょう。

・社会に対する課題とあるべき姿

・最近気になるニュース


これら2つの質問は、あなたの興味関心がどこにあるのか、また物事に対する考え方を問われているでしょう。
この場合、課題と理想の姿を答えるだけでなく、理想に向かってどうすべきだと自分は考えるか、またあるニュースに対しての自分の意見など、突き詰めて考える・論述する必要がありますので、知識が少ないと難しいかもしれません。

ですので、日頃から社会情勢や社会問題をある程度把握しておくともに、一つだけでも深く自分の意見を語れる分野を作っておくと良いかもしれません。


上記のテーマのように、自分のキャリアや仕事、社会に対しての考え方が問われると、抽象的な答えになりがちです。
しかし、抽象的すぎると、他の就活生と同じような答えになってしまうので、自分なりの意見や、具体性を交えて答えるとよいでしょう。


■自分の経験や価値観に関するテーマ


このような質問はあなたがどのような人なのかを見ています。

面接の短い時間では、あなたがどういう人間なのか企業側が把握することは難しいです。
そこであなたの過去や現在の経験、環境、交友関係などから、面接では見えづらい一面を把握しようとするわけです。


テーマ例としては以下があります。

・学生時代の思い出で一番印象的なこと
・学生時代で特に頑張ったこと


ES・面接で、必ずといって聞かれる、「学生時代のエピソード」。ESや面接で普段答えているから大丈夫だろうと思う人も多いでしょう。しかし、面接の際には、端的にわかりやすく話すことを意識しているため、1分間(文字数でいうと300文字前後)で答えている。ESは基本400文字で書いている。なんてことも多いでしょう。しかし、作文では、800文字を指定される場合もあります。その場合でも、上手に書けるように準備をしときましょう。

・現在の交友関係について
・価値観が変わったエピソード


このような問いは、自分のことであり、書く内容には困らないかもしれません。しかし、「自分の経験や友人のことを、つらつらと並べて書いてしまう」なんてこともよくあるケースでしょう。伝える内容は絞って、深く論述することを心がけましょう。

また、自分の経験を伝える際は、読む相手は自分のことを知らない人であることを頭に入れて、説明不足にならないようにしましょう。


■与えられたテーマに関しての自分の意見

企業によっては、特定の時事問題・社会課題に関してキーワードを与え、それに関する意見をかけということもあります。

普段からニュースなどをチェックし、時事ネタを収集するようにしましょう。


テーマ例としては以下があります。

・インバウンドについてどう思うか
・日本の年金問題についてどう思うか
・これから日本は中国とどのような関係を築くべきか


これらの問いは、「あなたがどう思うか」を尋ねるものです。ですので、知っている知識だけを並べるのではなく、その問題に対しての自分の意見を書くことを心がけましょう。



作文を書くときの注意点


ここでは就活での作文を書く際に注意すべきことを説明します。

・文字数に気を付ける

当然ですが、文字制限は守りましょう。制限を超えて書くことはできませんし、長々と論述すると、簡潔にまとめる能力がないと思われるかもしれません。また、あまりにも文字数が少ないと、準備不足ややる気のない学生と判断される可能性もあります。与えられた文字数の制限を超えず、文字数の9割は埋めるようにしましょう。

・文章内容にズレがないかを確認

あるあるですが、作文を書いているうちに内容がテーマとズレがちです。また、話の流れが、あっちいったりこっちいったりと、「序論→本論→結論」の流れから外れ、わかりにくい文章になっていることもあります。

ですので、作文内容を書き始める前に、自分がどのような流れで書いていくのかわかるように、目次を作る癖をつけるといいでしょう。また、書いている最中にも、本題と内容がズレていないか意識するようにしましょう。

・文体を統一する

最初は「~です」と書いていたのに、途中から「~だ」に変わっている。または「~であるが、~と思います。」など、「だ・である」と「です・ます」を一緒に使っている。なんてこともよくあることです。「です、ます」調か、「だ、である」調かをしっかりと決め、全体を統一しましょう。

最後に

就活での作文は、まず基本的な「文章を書くルール」を守ることが重要です。
その上で、頻出のテーマについて何を書くか考えておくとよいでしょう。

また就活での作文の頻出テーマは、上記でも述べた通り、面接でも頻出な質問です。これらに関して、自分の答えをまとめておくと、作文対策だけでなく、ES・面接対策にもなります。
ですので、就活をスムーズに進めるためにも、「作文を出す企業は少ないから準備しなくても大丈夫だろう」と安易に考えずに、準備をしておくとよいでしょう。