就活は忙しい!先輩たちからのそんな声を耳にすることがあったでしょうか?それなのにバイトもするなんて。でもそもそも何でバイトする必要があるんでしょう?それは就活にお金が掛かるからです。うすうす感じておられたとは思いますがお金が掛かるのです。でもどの程度?そしてどうやってそれを賄えば良いのでしょうか?さっそく見ていきましょう。

就活ってどれくらいお金がかかるの?

就活にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。ケースバイケースではありますが平均すると10万円くらいになるようです。内訳は以下のようになっています。

交通費:3~10万円

 面接地が住んでいる場所からどの程度離れているのかで大きく違ってきます。遠方になると交通費そのものも高くなりますし、加えてホテル代や外食の費用も発生するからです。
スケジュール管理で日帰りにできれば宿泊費を削ることができます。

飲食代:1~3万円

 待ち時間をどこで過ごすかも費用をうまく抑えるポイントになります。お弁当や飲み物を持参してできる限り節約したいところです。おかずは現地調達にしてご飯を持って行くだけでも積み重なればそれなりの節約になります。

洋服代:3~5万円

 スーツにワイシャツ、ネクタイ、カバン、靴などすべてを購入するとこのくらいになります。スーツやワイシャツは体型にあったものを購入しましょう。そこまで高価なものでなくとも品よく見えるものは見付かるはずです。サイズの合わないセール品を買ってしまうと結局は無駄になりかねませんから、気を付けたいところです。

雑費 :1万円

 履歴書などの文房具代、写真代、書籍の代金もここに入ります。郵便物の通信費用も含まれます。

ひと月の費用でいうと余裕をみてだいたい2万円程度は確保しておきたいところです。問題になるのはこうした出費をどのように減らし、また費用を捻出するかですね。これは人によって異なるでしょう。親元に住んでいるのか、何かしら金銭的な援助が受けられるのか、自分の貯蓄がどの程度あるのかによって違ってきます。どういう状況であれバイトをすることにするなら、どんなことに注意すれば良いでしょうか。


就活とバイトを並行する時の注意点

学業と就活をまずは優先させて、バイトはあくまでも二次的な位置に置いておきましょう。そうした意向をバイト先の責任者に理解してもらえるよう話しておくと良いでしょう。できるなら就活がスタートする前にそうしましょう。丁寧に話しても理解が得られないようならもしかすると、もっと柔軟にシフトを組んでもらえるバイトに変える必要があるかもしれません。フードサービスや販売の仕事は柔軟に対応してもらいやすいようです。

・体調に気を配る

面接や試験の日に照準を絞って体力を温存しましょう。費用を捻出するのにバイトは確かに必要ですが、学業と就活もあるのでとても忙しくなるでしょう。そしてあまりにも予定を詰め込みすぎるとどこかで無理をしてしまい体調を崩しかねません。病院に行くことになれば診察代や薬代など付加的な出費が生じることにもなるのです。一体何のために無理をしたのか…。たとえそこまで体調を崩さないとしても、疲れが溜まった状態が続いては生産的に就活をこなしていけません。思い切ってしっかり休息を取ることは価値があります。体調には気を配りましょう。

・時間配分に気をつける

就活には面接や試験のほかにも企業の説明会や勉強会、履歴書やエントリーシートの作成などたくさんのことに時間を取られます。学業との両立だけでも大変ですが、そこにバイトが入ってくるわけです。うまく管理するにはその日その週のスケジュールをよく把握しておくことが大切です。一冊のスケジュール帳にすべての予定を集約しましょう。大まかな予定表ではなく、できる限り具体的な時間で記しましょう。余裕をもった時間配分にしておきましょう。移動時間など不測の事態が生じそうな項目は特にそうです。
具体的に書き込んでいくと予定と予定の間に隙間ができることがあります。書類作成など時間を選ばない作業をピックアップしておいてこうした隙間にはめ込んでいけば、より効率的に動くことができます。

面接は突然割り込んでくる可能性のある予定ですが、ある程度の予測をつけることができます。たいてい面接(説明会も)は午前中から夕方までに行われます。それで、夕方以降にバイトを入れるように工夫して急な面接に備えられた人もいます。平日でも休息にあてる時間が取れる方であれば、企業が休みになる週末にバイトをするのも一つの手でしょう。

いずれにしても自分がその日その週に何をするのか、よく把握しておくことが時間配分に気を付ける上でカギとなるでしょう。


就活をしながらお金を稼ぐ方法について

就活をしながらお金を稼いでいくにはバイトをするか、もしくはインターンシップ制度を活用することがあげられます。

就活に合わせやすいバイトは幾つかあります。①夜に働くバイト。コンビニはその代表格でしょう。カラオケ店などもあげることができます。昼間の活動と完全に分けることができるので予定が立てやすくなります。ただし睡眠不足など体調管理には十分な注意が必要です。②単発バイト。前日に予約を入れて働くこともできるので、融通がきくのがポイントです。工場内軽作業、倉庫内作業、事務所の移転、会場設営などがあり高時給に設定されているものもあります。週末にも働きやすいバイトです。

バイトにはほかにも良い点があります。ひとつは気分転換になることです。就活とは違う別の活動をすることで頭をすっきりさせることができます。シフトが固定されているなら特定の時間を意識しながら動くので過度にだらけてしまうことも防ぐことができます。

長期インターンならスキルを身につけながら働ける!

インターンシップについてお聞きになったことはありますか?インターンシップは学生が実際に企業に入り、実務を経験することができる制度です。1か月以上の期間にわたるものが長期インターンシップとして分類されます。有給のものも多くなりましたが、お金を稼ぐことよりも特定の業種での実務経験が身に着けられるのが大きな特徴です。そして期間内にその働きが評価されるとインターン先から内定をもらうことさえあります。

しかし他にもメリットは幾つかあります。ひとつは、実際の企業に入るので社会人としての基礎知識が身につくことにあります。たとえインターン先とは違う企業に就職するとしても応用の利く知識が手に入るわけです。また自分の興味のある企業の現場を知ることができるのも魅力といえるでしょう。

しかしデメリットもあります。それは拘束時間の長さです。週2~3の参加を求める企業が多いようですので、他に犠牲にしなければならない活動が生じるかもしれません。


最後に

いかがでしたか。就活にも結構な出費が伴うことがわかりました。それで就活中もバイトをするかどうか早いうちから検討を始めるのは良いことです。特に何らかの金銭的な援助が受けられないなら、就活に入る前に貯蓄をして備えるという選択肢も持つことができます。でも仮に貯蓄ができないとしてもスケジュールを良く管理することで就活とバイトの両立を図っていくことができるでしょう。インターンシップを上手く活用することも内定をつかみ取る足掛かりとすることができます。忙しい日程をクリアしていくことは社会に出てからも必ず役に立つスキルとなるでしょう。